ギャラは1ドル、自費で各国訪れたヘプバーン「心の傷を与える愛に」交流あった加藤タキさん語る

オードリー・ヘプバーン映画祭でトークショーを行った(右から)清藤秀人さん、加藤タキさん、笠井信輔

「オードリー・ヘプバーン映画祭」が10日、東京・二子で開幕し、オープニングイベントでは、ヘプバーンと交流があったコーディネーターの加藤タキさん、映画祭ナビゲーターで映画評論家の清藤秀人氏、フリーアナウンサーの笠井信輔がトークショーを行った。

加藤さんは1971年(昭46)、ファクスのない時代に、日本企業からのCM出演依頼を受け、ヘプバーンのエージェントに体当たりで交渉。91年に彼女が亡くなるまで、コディーネーターとして仕事をともにした。トークショーでは、加藤さんのヘプバーンの秘蔵写真を見ながら振り返った。

加藤さんは「心遣いができる方。時間に遅れたことはないしプロそのもの」。CM撮影中に、現場の空気がギスギスした時には、ヘプバーンが席を立ち、前年に生まれたばかりの次男を連れて戻ってきたという。「現場の空気がすぐになごみました。そういった気遣いが自然にできる方」と振り返り「ツメは短く切りそろえていました。私は女優ですが、ほかにも女優はいらっしゃるし、彼の母親は私しかいないと、話していました。ご自分の優先順位がはっきり分かっていらしゃる方ですね」。

ヘプバーンは晩年、ユニセフの親善大使としての活動に力を注いだ。加藤さんは「彼女は、私が各国に行くと募金が集まる、親善大使を務めるために女優になった、と言っていました」。移動の飛行機も自費で、ギャラは1ドルだったという。

最後に加藤さんはヘプバーンについて「幼少のころに心に傷を負いましたが、それを与える愛に進化させた方です」と語った。

同映画祭は、BS放送スターチャンネルプレゼンツ。東京・二子玉川ライズでパネル展やイベントが開催されるほか、109シネマズ二子玉川ではヘプバーンの代表作「ローマの休日」をはじめ、「マイ・フェア・レディ」「シャレード」などが上映。また、スターチャンネルでは19、20日、ヘプバーン作品を放送する。