<業界歴52年目 フジテレビ三宅恵介エグゼクティブディレクターが語る>21
フジテレビ系トークバラエティー「はやく起きた朝は…」(日曜午前6時30分)は、今年4月に前身から29年目の放送に突入した。プロデューサーを務めるのは、同局「オレたちひょうきん族」の“ひょうきんディレクターズ”の三宅デタガリ恵介としても知られた、三宅恵介エグゼクティブディレクター(73)。テレビ業界歴52年目の三宅さんに、あれこれと聞いててみた。
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現在、プロデューサーを務める「はやく起きた朝は」は、1994年(平6)4月に「おそく起きた朝は…」として始まった。歌手松居直美(54)女優森尾由美(55)タレント磯野貴理子(58)の3人による“女子トーク”は人気を呼んだ。日曜の朝9時半スタートにもかかわらず、視聴率が15%を超えることもあった。
「フジテレビの都合で、昼の午後1時半、そして今の朝の6時半と開始時間が変わりました。でも、これだけ長く続いたのは、この番組はあくまでも3人のドキュメントなんだということですよね。来年で30年目になりますが、始まった時は、貴理子さんが一番上で30歳になったばかりだった。3人の立場が、みんな違ったんですよね。森尾さんはアイドル歌手から女優になって、もう結婚して、娘さんも1人いた。他の2人は独身で、全く立場が違う」
全く違う3人の会話に夜化学変化。その3人も長い間に変わった。
「この30年近い間に、森尾さんは娘さんが2人になった。直美ちゃんは結婚して、息子ができて別れて。貴理子さんは2回結婚して2回別れた。子供が2人の人、バツ1で子供が1人の人、バツ2の人。それぞれが人生の歴史を刻んでいる。直美ちゃんの息子の直樹君は25歳になったんだけど、0歳の時から毎年、母の日になるとお母さんの似顔絵を描いてくれている。今年の母の日にはゲスト出演してくれました。ですから、そういった3人の立場の違う人が、ドキュメントでその時の感じたことを素直にしゃべってるということが長続きの秘訣(ひけつ)だなと」
3人の身の上の変化が、番組に彩りを添えてきた。
「例えば、はがきで視聴者からの不平不満があったとして、これが28年前の最初に同じようなはがきがあったとしても、3人の答えは今とは絶対違うと思うんですよ。その辺で、長く続いている。あと、3人プラス視聴者。4人目の出演者と我々は呼んでいるんですが、視聴者の今の声を聞くという感じです。3人の距離感もね、うまくいってるかな、という気はしますね。友達というかね、知ってはいても、そんなにべったりはしない。月に2回か3回ぐらい収録で会う。そこで久しぶりに会って話をするということが、いいんじゃないかな。来年30年目なんでね。いろいろなころをやってみたいなと思いますね。僕が、今まで関わってきた番組は『笑っていいとも』と『ライオンのいただきます』シリーズが、31年半続いた。今の目標は、まずはそこですね」。【小谷野俊哉】(続く)
◆三宅恵介(みやけ・けいすけ) 1949年(昭24)2月5日、東京都生まれ。慶大経済学部卒業後、71年にフジポニー入社。「欽ちゃんのドンとやてみよう!」「笑っていいとも!」「ライオンのいただきます」「タモリ・たけし・さんまBIG3世紀のゴルフ」「あっぱれさんま大先生」「ライオンのごきげんよう」などのディレクターを務める。80年フジテレビに転籍。81~89年の「オレたちひょうきん族」では「ひょうきんディレクターズ」の「三宅デタガリ恵介」としても活躍。90年からクリスマス深夜放送の「明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー」では、今も演出を務める。04年4月スタートの「はやく起きた朝は…」(日曜午前6時30分)では番組開始からプロデューサー。09年の定年退職後もフジテレビに嘱託のエグゼグティブディレクターとして在籍。千代田企画社長。