磯村勇斗、高齢者に「寄り添う人物像をつくれた」映画「PLAN 75」舞台あいさつ

映画「PLAN75」公開記念舞台あいさつ(左から)ステファニー・アリアン、早川千絵監督、倍賞千恵子、磯村勇斗

倍賞千恵子(80)主演映画「PLAN 75」(早川千絵監督)の公開記念舞台あいさつが18日、都内で行われ、倍賞のほか、共演の磯村勇斗(29)ステファニー・アリアン(27)が登壇した。

高齢化問題に対処するため、75歳以上の高齢者が自ら生死を選択できる制度「プラン75」が施行された近未来を描く作品。

倍賞は「こんなにたくさんの方に来ていただいてありがとうございます」とあいさつ。「監督、よかったねー」と早川監督に呼び掛けた。

磯村は市役所の「プラン75」の申請窓口で働く職員・ヒロムを、フィリピン出身のステファニーはフィリピンから幼い娘の手術費用を稼ぐために来日した介護職員をそれぞれ演じた。磯村演じる職員は、自身のおじが制度の申請に来たことで、孤独なおじと向き合い、年齢で命の線引きをする制度への理不尽さを感じるようになる。

磯村は「ヒロムはおじさんに会って変化していきます。(おじ役の)たかお鷹さんから、距離感があった方がいいから話すのをやめようと言われました。そんな現場で生まれるものを大切にして演じました。いろいろなシーンの撮影の前に、監督とはヒロムの気持ちを確認することができて、寄り添う人物像をつくれたと思います」。ステファニーは「大切な役を導いてもらった監督には感謝します。フィリピン人はいろいろな国で働いていますが、そんな文化も尊重してくれて、フィリピンを代表して演じることができました」と感謝していた。

本作は、是枝裕和氏がエグゼクティブプロデューサーを務めたオムニバス映画「十年 Ten Years Japan」の1篇「PLAN75」を新たに構築、キャストも一新した早川監督のオリジナル脚本作品。カンヌ映画祭で、カメラドール特別表彰を授与されたこともあり、フランスやイタリア、ベルギーなど世界各国での上映が決まっている。