ロバート将校役の村雨辰剛「スウェーデンの父も喜んでくれた」カムカム出演で得られた経験明かす

村雨辰剛(2022年6月撮影)

庭師でタレントの村雨辰剛(むらさめ・たつまさ=33)が26日、TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」(日曜午前10時)にゲスト出演。司会の安住紳一郎アナウンサー(48)からの質問に応える形で、来日するまでの経緯とNHK朝ドラ出演でブレークしたサクセス・ストーリーについて語った。

スウェーデン出身で日本国籍を取得。庭師、モデル、俳優として幅広い分野で活動する村雨は、中学時代に日本の歴史に興味を持ち、18歳で来日した。「小さいころからスウェーデンの田舎町で育って、冒険したい、海外に行きたいとずっと思った。中学生の時に日本史を勉強して戦国時代を知りたいと。武田信玄と上杉謙信の関係性に興味を持った」と来日をかなえるまでの経緯を明かした。

昨秋から今春にかけて放送されたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」では、米軍将校のロバート・ローズウッドを演じ、俳優としての知名度を一気に高めた。

「反響を大きかったですね。庭師の仕事をしていますと目立ってしまって、『あっロバートだ』と。2度、3度と見られてしまいます」とうれしそうに朝ドラ出演の影響力の大きさを語った。

ドラマではヒロイン安子(上白石萌音)と恋に落ちる米軍将校役だが、母国スウェーデンの父親も同国空軍の少佐だった。「私も父を思い出して演じました。父も喜んでくれました」とドラマの役作りについても語った。空前のヒット作に出演したことについて「人生ってわからないなあって思います。逆にそれが楽しいです」と、ロバート役について貴重な経験を振り返った。

本業の「庭師」を志した経緯も語った。「自分の本当にやりたいことを探したとき、宮大工とか日本の東洋建築に興味がわいた。たまたまあった求人雑誌で『造園』の案内があった。1年間アルバイトの見習い期間があって、その1年でこれを一生の仕事にしたいと思った。兄弟子、親方と3人で作る庭は、毎日美術館に行くような気持ち」と充実した日本での生活状況を明かした。