いぎなり東北産、10日から「東京行かないツアー」スタート/インタビュー前編

グループの現在地について答えてくれた、いぎなり東北産の左から桜ひなの、葉月結菜、吉瀬真珠、安杜羽加、藤谷美海、橘花怜,律月ひかる

<いぎなり東北産 日本武道館への道>

女性アイドルグループ“いぎなり東北産”は、メンバー全員が東北出身。東北を盛り上げるため、東北を拠点に活動し、今年でグループ結成7年目を迎える。日刊スポーツ東北版で21年8月から連載開始のコラム「いぎなり東北産 日本武道館への道」もまもなく1年。10日の北海道公演を皮切りに全国5カ所の「東京行かないツアー ~外堀を埋めろ!~」をスタートさせるメンバーにインタビュー。本日の前編は東京・日本武道館公演を目標に掲げ、活動を続けるグループの現在地について聞いた。【取材・構成=浦部歩】

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-10日からツアーが始まります。全国5カ所を回りますが楽しみなことは

葉月 福岡は今までイベントで1度も行ったことがないのでとても楽しみ。おいしいものがたくさんありますし、もつ鍋屋さんやギョーザやラーメンのおいしい屋台もチェック済み。糸島のカフェにも行きたいです。福岡に命をかけています(笑い)。

桜 関西や福岡のファンの人は、関東の人と比べると、宮城にはなかなか来ることができない。ずっと応援してくれているけど、会えていない人が多いので、そういう皆産に会えるのが地方のツアーは楽しみ。(会えたら)私たちも感動しますし、夢みたいです。

-コロナが落ち着いてきて、活動がコロナ禍以前に戻りつつあります

橘 コロナが収まりつつある中、ベガルタ仙台さんや山崎製パンさんとのコラボをはじめ、東北での仕事も活発になってきたのが本当にうれしいです。

吉瀬 大阪はコロナで延期になって、やっと今回のツアーで大阪に行けます。私たちも楽しみにしていたのでとてもうれしいです。

-23年の日本武道館公演が目標。そこを「100」とすると今はどれくらい

葉月 私は厳しい見方をする方なので、たぶん「10」とか…(一同、やや驚く)。もちろん、以前よりは認知度も上がっていると思いますが「まだまだかな」と思っていて…。武道館は一流の方が立つところというイメージがあるので、そう思うとまだそこにはたどりつけていないと思います。

律月 感覚的には思うものがありますが、具体的な数字で表すのは、うーん、難しいな。

桜 (葉月)結菜の言った「10」もわかる気がするけど、今まで活動を続けてきた年数(6年)を考えると行けるような気もするし、内面的な部分では、まだギアが足りないかなとも感じます。

安杜 もちろん、気持ちで言ったらポジティブに「立ちたい」「100」と言いたいけど、この1年でまたコロナ禍のようなことがあるかもしれないし、私たち自身が「バビューン」といってしまうかもしれない…。今までもいろんなことがあったので、今回のツアーのような、武道館公演実現に向けて確信を得るようなイベントなどを自分たちでつかんでいくしかないと思います。だから、目の前にあることを必死にやるしかないと思います。

吉瀬 武道館までの時間を考えたら「50%」という高い数字を挙げなくては武道館には行けないと思っているので、私は「50%」と言い切りたいです。

橘 自分たちが武道館に行くと宣言して、それを信じて力を貸してくださっている方がたくさんいるから、私たちだけは「行けない」とは思ってはいけないと思います。だからこそ、気持ちは「100%」でいたいし、みんなで一致団結した時の東北産は強いので、気持ちをそろえれば、かなえられない夢ではないと思います。

藤谷 (葉月)結菜が言っていた「10」がすごくわかります。気持ちは「100」で自分はいたいけど「100」でいていいのかわからないというか…。不安すぎて…「100」で期待してきた分、それが下がってしまう。現実で見たら「10」だけど、本当の内面は「100」という感じかな。

-SNS解禁から約1年半。SNSをやってきて感じたことは何かありますか

安杜 今年の1月からインスタグラムを始めました。大きな反響があるわけではないですが、女性がどれくらい、男性がどれくらい、年齢層は何歳なのかといった自分のファン層を知ることができたのが一番大きかった。私の場合は男女比が半々で、若い人が多い。自分のファンの方にどう満足していただけるかを考えられるようになりました。

桜 TikTokは、なかなかバズることが難しい。今は私たちを知っている人しか見ていないので、新しいファンの方を呼べるようなものができたらと思います。インスタグラムは、私のことをもっと好きになってもらえる場所。ストーリーや投稿を上げていくと少しずつ、フォロワーの方が増えるのがモチベーションになっています。

-みなさん、バズり願望はありますか

葉月 バズってほしいとは思いますが。「100」というわけではないです。フォロワーが増えたとしても、私たちに興味を持ってくれた人たちがライブなどに足を運んでくれることが希望なので…。

桜 SNSを見た時に私たちがキラキラしていて「会ってみたいな」と思えば、私はアルバイトをしてでも「会いに行きたい」と思うから、私は誰かのキラキラした存在でいたいと思います。(後編に続く)

▼スケジュールの都合のためインタビューに来ることができなかった伊達花彩、北美梨寧の2人が「23年の日本武道館公演が目標。そこを100とすると今はどれくらい」という質問にコメントを寄せてくれた。

伊達 「68」です! 東京行かないツアーで「70」を超えられたらいいなと思っています。武道館に行きたい気持ちは1000%なので、しっかり実力と数字に変えられるように日々努力していきたいと思います。

北美 半分の「50%」くらいかなと思います。自分自身だけのことを考えたら気持ちが先行して「50%」の自信や実力はないですが、メンバーや支えてくださるスタッフさん、応援してくださる皆産全員でいぎなり東北産が完成していると思っています。この「チームいぎなり東北産」としてこれまで積み上げてきたもので半分の「50%」。残りの半分は「まだやれる、やらなきゃいけない」という気持ちがあるので、現時点では「50%」です。

<メンバー略歴>

◆伊達花彩(だて・かあや) 2005年(平17)3月21日生まれ、17歳の宮城県産。動物が大好きで怖いもの知らずの元気っ子。愛称は「かーや」。メンバーカラーは赤。

◆藤谷美海(ふじたに・みう) 2005年(平17)3月9日生まれ、17歳の山形県産。常に面白いことを考える東北産一のムードメーカー。愛称は「ラッキー」。メンバーカラーは水色。

◆安杜羽加(やすもり・わか) 2002年(平14)10月30日生まれ、19歳の福島県産。時間やきれいを管理する東北産のしっかり者。愛称は「わかりん」。メンバーカラーは黄。

◆北美梨寧(きたみ・りね) 2002年(平14)5月28日生まれ、20歳の宮城県産。状況を読むことが得意なクレバーガール。愛称は「りねこ」。メンバーカラーは紫。

◆桜ひなの(さくら・ひなの) 2004年(平16)5月6日生まれ、18歳の岩手県産。目標は歌でみんなを喜ばせること。愛称は「ひなもん」。メンバーカラーはオレンジ。

◆橘花怜(たちばな・かれん) 2003年(平15)10月21日生まれ、18歳の宮城県産。人の良いところを見つけるのが得意な東北産のリーダー。愛称は「かれんくん」。メンバーカラーはピンク。

◆葉月結菜(はづき・ゆな) 2002年(平14)9月15日生まれ、19歳の宮城県産。誰よりも素直な東北産の副リーダー。愛称は「ゆな」。メンバーカラーは青。

◆律月ひかる(りつき・ひかる) 2001年(平13)7月31日生まれ、20歳の秋田県産。無類のかわいいもの好き。愛称は「ひかるん」。メンバーカラ-は白。

◆吉瀬真珠(きちせ・しんじゅ) 2003年(平15)6月22日生まれ、19歳の仙台産。漫画やアニメを愛し、三井寿に憧れを抱く。愛称は「じゅっち」。メンバーカラーは緑。

◆いぎなり東北産 メンバー全員が東北出身の女性アイドルグループ。東北を盛り上げるべく東北を拠点に活動。11月23日、東京・中野サンプラザ、12月24日、宮城・仙台サンプラザで「2022年大一番ライブ《サンプラ大一番」東京、宮城公演を行う。歌唱力、パフォーマンス力には定評があり、23年の日本武道館コンサートが目標。