アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の冬月コウゾウ役などを務めた俳優、声優の清川元夢(きよかわ・もとむ)さんが17日に肺炎のため死去した。87歳だった。22日、所属する俳協が発表した。清川さんの訃報を受け、同作に出演した声優が追悼コメントを発表した。
主人公・碇シンジ役の緒方恵美は、ツイッターを更新し「清川元夢さん。役者の神髄を熟知しながら時代の流れを的確に捉え、ハイパフォーマンスな昔からナチュラル志向すぎる今までの流れゆく業界の旬の芝居の中…昔から今のような自然で、かつ昔の良き芯を伝える演技を貫き続けた、稀有すぎる先輩でした。清川さんのように在りたい。ずっと思ってました」とコメント。
コロナ禍のため、シリーズの完結編のなる劇場版の収録で会えなかったことを残念がりつつ「時代の先端をゆくエヴァの現場で悩む私に、現代でもうなづけるアドヴァイスを的確に下さった唯一の先輩。ご一緒した後の笑顔が励みでした。いつまでもずっとご一緒したかった。心よりご冥福をお祈りいたします」としのんだ。
アスカ・ラングレー役の宮村優子もツイッターで清川さんを追悼し、「冬月指令を演じられてる時の マイクに向かう後ろ姿が本当にかっこよかったなぁ。かっこつけてる、とかじゃなく もう自然に立ち姿がかっこよくてねぇ。演技の合間の監督とのやりとりとかも全部なんか、粋で自然で紳士で、ああ役者ってこういうかっこいい人の事なんだなーって勉強させてもらいました」と思い出を振り返った。
清川さんの葬儀は遺族の意向により、近親者で執り行われた。ほかにもNHKで90年代に放送され伝説的人気を獲得したアニメ「ふしぎの海のナディア」のガーゴイル役や、「機動戦士ガンダム」のテム・レイ役などを演じた。特撮や映画吹き替えなども幅広く手がけた。