<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
お笑いコンビ、さらば青春の光、森田哲矢(40)らで結成したモルックチーム「キングオブモルック」がフランスで行われた第17回世界大会のチーム戦に臨み、過去最高の決勝ラウンド進出を果たした。21年6月に日本モルック協会公式アンバサダーにも就任した森田らの尽力で徐々に名を広めつつあるモルック。今回の大会前に行われた世界モルック連盟の会議では、2024年の世界大会が北海道・函館で開催されることも決定。初の日本開催に森田らも喜んでおり「2024年に初優勝したい」と気合を入れている。
決定の背景には、日本協会の熱心な招致活動はもちろん、日本における競技の認知度とレベルの向上があるという。世界大会はコロナ禍で20年、21年は中止に。現状、日本では渡航費などの参加費用を支払えれば世界大会に出ることができ、3年ぶりとなった今大会には19年の4チームの3倍以上となる13チームが参戦した。世界14カ国から168チームが集まる中で森田ら8チームが決勝ラウンドへと進出し、最高はベスト8。これは過去最高記録で、他にも国別対抗戦では3位、ペア戦では4位と3種目全てで過去最高順位を更新した。
日本チームが優勝を手にする日も確実に近づいてきていると言える。森田らキングオブモルックは19年大会で阻まれた予選の壁を越えて決勝ラウンドに進出したが、同1回戦で惜しくも敗退。それでも2度目の出場で現地での知名度も高く、敗退後は「負けたんなら俺たちと試合をしよう」と他国のチームに誘われ、エキシビションマッチに興じる人気ぶりだったという。
モルックは12本の木の棒(スキットル)に3~4メートル離れた場所から木製のピン(モルック)を順番に投げ、倒した本数などで得た得点をピッタリ50点にする速さを競う競技。日本モルック協会は「ボーリングとカーリングとビリヤードが混ざったようなもの」と表現する。子どもから大人までプレー可能で、森田らは今大会の予選ラウンドで6歳と10歳の姉妹がいるトルコ人ファミリーのチームとも対戦した。
対戦相手と必ず集合写真を撮ったり、互いの国から持ち込んだお土産を交換したりと、和やかな国際交流が楽しめるのもモルック界の魅力。ホスト国となる2024年の世界大会まであと2年。「おもてなし」の心で迎え、競技でも森田らが優勝する姿が見られることを期待しながら今後も注目を続けていきたい。【松尾幸之介】
◆モルック フィンランドのカレリア地方に伝わるゲーム「キュッカ」をもとにつくられたスポーツ。1から12までの数字が書かれた木の棒(スキットル)を立て、3~4メートル離れた場所から木製のピン(モルック)を足元から振り上げるように投げ当てて倒す。1本だけ倒した場合はピンに書かれた数字、複数倒した場合は倒した本数が得点になる。各チーム1人ずつ順番に投げ、相手より先に50点ちょうどになったら勝利。得点が50点を超えた場合は25点に減点して継続し、3度連続でスキットルを1本も倒せないと失格となる。日本では仕事の赴任先だったフィンランドで競技に出会った八ツ賀秀一氏が会長となり、11年に日本モルック協会を設立。15年に国際モルック連盟が発足した。平時であれば日本各地で練習会も開催している。キングオブモルックは今大会には森田をはじめ、芸人仲間のみなみかわ(39)、カナイ(35)、ラブレターズの溜口佑太朗(37)の4人で臨んだ。