少女歌劇団ミモザーヌ夏公演で24曲披露 広井王子氏「エンタメはアスリート」基礎の大切さ語る

少女歌劇団ミモザーヌの夏公演「Traveling Summer」でフラメンコを披露する、いまもりまなか(中央)ら

吉本興業が手掛け、広井王子氏(68)が総合演出を務める「少女歌劇団ミモザーヌ」が23日、東京・大田区民プラザ大ホールで夏公演「Traveling Summer」を行った。

劇団は11歳~19歳の少女で構成され、20歳になると卒団する。今回は「世界旅行」をテーマに、各国の衣装に身を包んだパフォーマンスなどでアンコール含む24曲を披露。コロナ禍で海外旅行に行きづらくなっている世の中を鑑み、観客を“空想の旅”へといざなう構成で盛り上げた。

団長の、いまもりまなか(19)らはフラメンコとアクロバットを融合させた斬新なパフォーマンスで観客を沸かせた。3月末の合宿から練習を積んできたもので、いまもりは「フラメンコは独特の形があって、リズム稽古も大変で全身の筋肉痛から練習は始まりました。今日はしっかりやりきれたと思います。お客さんが手拍子をしてくれたり、笑顔も見ることもできて、応援されているってうれしいなと思いました」と笑顔で振り返った。

公演では3月に加入した4期生も5人もお披露目された。5人中4人が小学生という顔ぶれで、ステージではペンギンをモチーフにした衣装に身を包んだ新曲「夏のペンギン」を初々しく披露。公演デビューした、こじまさいか(11)は「とっても楽しかったです。これから基礎を固めて、たくさんの楽曲に出られるようになりたい」と目を輝かせた。

こじまは国際的に活躍できる人材を育てる演劇団体「ユースシアタージャパン」での活動経験もある。この日も「舞台に出たら緊張がスッと落ち着いちゃう」という強心臓ぶりで計3曲に参加。「4期生はまだ小さい子も多くて、いろんなキャラクターを持った子がいます。最後のスタンディングオベーションで興奮してしまって、何回でも(カーテンコールの)幕が開いたらいいのになと思いました」と振り返った。

ミモザーヌは20年11月に本格始動。コロナ禍に見舞われる中で練習を重ね、夏冬の定期公演を軸に活動を行ってきた。公演の最後には10月から大阪で月に1度定期公演を行っていくことも発表。総合演出の広井氏は「今日は本当にみんな集中力を保ってよく頑張りました」と褒め、「(月1の公演で)さらに鍛えられていくと思います。僕はエンタメはアスリートだと思っているので、基礎訓練をしっかりやることが一番大事。また9、10月は基礎もやっていくので、またしっかり体を整えて、公演に向かってやっていきたい」と語った。

今回の公演で取り入れたフラメンコをはじめ、日本舞踊や津軽三味線とのコラボレーションなどは全て広井氏とつながりのある講師陣らの指導で稽古を積んだ。広井氏は「昔のショーっぽいものを作りたかったですし、ここは幕の内弁当で、全部入っている」と演出のこだわりを明かし「今日は小さなお子さんが楽しそうに見ている姿も見られたし、入り口のショーとして、そういうことが起きればいいなと思っています」と思いを語った。

公演は8月18日に東大阪市文化創造館ジャトーハーモニー小ホール、同23日に東京・大田区民プラザ大ホールでそれぞれ昼夜2公演行った。【松尾幸之介】

 

◆少女歌劇団ミモザーヌ 広井王子氏が総合演出を手掛けるレビューカンパニー。「清く。明るく。麗しく。」をテーマとしており、メンバーは11歳以上で20歳を迎えると卒団となる。18年に1期生のオーディションが行われて、応募総数736人から14人が選ばれた。現在は4期生まで26人(休団中のメンバー含む)が所属。20年12月30日に配信で旗揚げ公演を開催した。グループ名は花の「ミモザ」に由来し、ミモザの花言葉は「友情」「優雅」とも言われている。