27日夜から放送した日本テレビ系「24時間テレビ45」が28日、フィナーレを迎えた。メインパーソナリティーのYouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」のメンバー、嵐二宮和也(39)ら4人を中心に盛り上げ、100キロマラソンに挑戦したEXITの兼近大樹(31)も完走。年内でコンサート活動を終了する加山雄三(85)は自身作曲の番組テーマソング「サライ」の同番組ラスト歌唱も行い、3年ぶりの有観客、45度目の放送となった番組は晴れやかに幕を閉じた。 【松尾幸之介】
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兼近の目が最後に潤んだ。28日午後8時43分。ゴール地点となった会場の両国国技館に到着。序盤から常に笑顔を崩さなかったが、国技館の廊下に入ると何度も目をぬぐった。自身の名前が入ったのぼりがはためく中、番組出演者らのメッセージが書き込まれたゴールテープを切った。
5年ぶりの単独マラソン。兼近は国技館入り口でマラソンのスターターを務めた内村光良らの姿を見たことで涙腺が緩んだと振り返り「すごくうれしくて。目標は開始すぐでゴールすることでしたが、まさかちゃんといい時間にゴールするもんなんですね」と笑顔で振り返った。
満身創痍(そうい)の旅ではあった。スタートから約16時間半たった28日正午ごろ。64キロほど走ったところで「ポンポンしすぎてちょっと腕が疲れた」と自身の人気フレーズも交えながら両腕にテーピングを巻いた。午後5時前、80キロ地点通過時には足の裏の痛みに襲われた。それでもカメラに抜かれれば芸人らしく振る舞い、スタジオから応援歌が届くと「最高だったよ」と応じる。沿道の声援にも手を振り続け、宣言通りの笑顔で大役を終えた。
中学時代に両親が離婚し、高校進学を諦め就職。会場に駆けつけていた、女手ひとつで育ててくれた母照美さんにも勇姿を届けた。EXITというコンビ名には、退屈や悲しみといった気持ちを持つ人の出口になれたらという願いを込める。「みなさんと一緒に何かを作りあげることへの喜びを知りました」。すがすがしい笑顔で長旅を終えた。