舘ひろしが感心した12歳黒川想矢の感受性 魅力感じた「ただ優しい人」との息合ったバディぶり

舘ひろし(左)と黒川想矢(2022年8月撮影)

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

舘ひろし率いる舘プロに有望な新人が加入した。12歳の黒川想矢(くろかわ・そうや)だ。このほど、2人で取材に応じ、すっかり息の合ったバディぶりを見せてくれた。黒川は初々しさと堂々としている部分を併せ持っており、舘もずいぶんとかわいがっているのが伝わってきた。

加入のきっかけは昨年共演したNHKBSプレミアム「剣樹抄~光圀公と俺~」。天涯孤独になってしまった剣の才能を持った少年と、彼と一緒に旅をする剣豪という設定だった。

全8回のうち、後半エピソードに舘が出演していたのだが、舘との撮影を控えていたころのことを聞くと、黒川は「(前半出演した)石坂浩二さんは知っていたんですが、舘ひろしさんという人は知りませんでした。名前も読めなくて、かんひろしさんだと思ってました。第一印象はめっちゃ怖い感じで、嫌いだった」とぶっちゃけた。

ここまで言われた舘は、隣で「わははは」とこの日一番くらいに笑っていた。優しいまなざしの笑顔が印象的だった。

怖い印象はすぐに変わったという。黒川は「しゃべって隣にいるだけで、楽しいし安心できた」。楽屋に遊びに行ったり、一緒にモニターチェックをしたり。スタッフも、気付くと2人が一緒にいる、と話していたとか。

「舘プロに入れてください」と直談判したという黒川。取材でも「もっと舘さんと一緒にいたいと思った」とストレートな思いを口にした。ここまでまっすぐに言われたらぐらっとくるなあ、と思ったが、それだけではない。

舘は、黒川の感受性、目の強さを感じていたという。「想矢は、泣く芝居がとってもうまいんだよ。僕がどうやったら泣けるの? って聞いたら『心を真っ白にするんです』って。当時はまだ小学生だった。すごいでしょ、この感受性!」と自分の自慢をするように話していた。舘は「役者は目。彼はとっても目の力が強くて、いい役者さんになるんだろうなと思っていた」とも振り返った。

取材前の待ち時間や、合間など、ちょっとした時にも2人は一緒にいた。舘はどんな存在なのかと聞かれ、黒川は「親でもないし、おじいちゃんでもないし、師匠的な人でもない。ただ優しい人、です」と答えた。ただ優しい人、というのにも意味がある。撮影で一緒にいたころ、黒川は誰にでも優しく接する舘に人間的な魅力を感じていた。今回の取材でも「優しい人間になりたい」と何度も答えた。舘はまさに目指すべき存在のようだ。取材中、照れまくっていた舘が「人間としての成長を見守りたい」と真剣な表情で言ったことも印象的だった。年齢差を超えてつながっている感がほほえましかった。

黒川が「いつか舘さんと一緒に刑事役を」と言うと、舘も「いずれ2人で」と応じた。バディを組む時を楽しみにしたい。【小林千穂】