阿部寛「ワクワク、全てに対して丁寧」俳優デビュー35年で初出演の配信ドラマの世界配信に期待

「すべて忘れてしまうから」配信直前イベントに登壇した、左からChara、宮藤官九郎、阿部寛、岨手由貴子監督(撮影・村上幸将

阿部寛(58)が8日、都内で行われたDisney+(ディズニープラス)内の新ブランド「スター」の日本発オリジナルドラマシリーズ「すべて忘れてしまうから」(14日から配信)配信直前イベントに登壇した。

主演の阿部にとって、配信ドラマへの出演は、1987年(昭62)の俳優デビューから35年で初めて。その上、今回は日本と同日に配信がスタートするアジア各国をはじめ、世界配信される。そのことへの思いを聞かれると「ワクワクしているんですけれども。現場でも、今まで仕事したことない監督、クリエイター…すごく、こだわりがあった現場だった。セットもそうですし、全てに対して丁寧に撮っているな、という印象があって。そこに参加できたことが、すごくうれしかった」と手応えを口にした。

「すべて忘れてしまうから」は、人気作家・燃え殻氏の同名エッセーを岨手由貴子、沖田修一の両監督、米アカデミー賞で国際長編映画賞、カンヌ映画祭で邦画初の脚本賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」で濱口竜介監督と共同脚本を担当した、大江崇允氏がドラマ化。阿部は劇中で、ミステリー作家“M”を演じる。現実から逃げたくて書いた小説が、たまたま小さな出版社の目に留まり、大した賞も大ヒット作もないまま小説を描き続けているという地味で主体性がない作家という役どころだ。

Mは5年間、付き合った恋人“F”とハロウィーンの夜にささいなことで、けんかをする。何となく連絡を取らないまま3週間ほどたった時、Mは周囲から促されて突如、失踪した彼女を探し始めるものの、周囲から語られるFは、Mの知る彼女とは全く異なる存在、次第にその秘密が明らかになっていく物語だ。阿部は、恋人が不在のまま演じる物語について「そこが主軸であったりするので、すごく面白かった。そこを中心に彼女のことを探ったりするのを、結構、大切に演じました」と振り返った。

恋人のFを演じる女優は、いまだ発表されていない。当該女優からは「こんなにも物語の中で、恋人なのに、なかなか恋人に会えない、なかなか顔を撮ってもらえない、なかなか共演者と会えない…なかなかの多い現場は初めてでした」などとつづられた、あいさつの手紙が寄せられた。さらに「阿部さんとは会えた方で、2度目の共演で、とてもうれしかったです」とのヒントもつづられていた。

阿部は、F役の女優について「以前、共演したこともあります」と答えた。その上で、司会の青木源太アナウンサーが明るい声で手紙を代読したことに対し「読み方は正解だと思います」と絶賛。その上で「その文章を暗く読むと、すごく嫌な女優さんという感じがする。今の読み方で明るい女優さんだっていうのが分かると思います」と、Fを演じた女優は明るい人物だと明言した。

この日はMの行きつけのバー「灯台」のオーナー・カオルを演じるChara(54)と、灯台の料理人フクオを演じる宮藤官九郎(52)と、岨手由貴子監督(39)も登壇した。