伊藤万理華「すごくわくわく」テレ東ドラマ「旅するサンドイッチ」仲良し富田望生と5年ぶり共演

テレビ東京系ドラマ「旅するサンドイッチ」に出演する伊藤万理華(右)と富田望生

元乃木坂46の女優伊藤万理華(26)、女優富田望生(みう=22)らが出演するテレビ東京系ドラマ「旅するサンドイッチ」(9月23日、正午放送)のポスタービジュアルなどが16日、公開された。伊藤と富田がこの日までに取材に応じ、作品の見どころなどを語った。

町から町を1台のフードワゴンで放浪し、その土地でとれた地元の恵みを挟んで提供するサンドイッチ屋を営む主人公たちが、群馬県高崎市で出会った農業を営む家族と交流する物語。伊藤がサンドイッチ屋を営む主人公の榎本くるみ役、富田が、くるみの幼なじみで共にお店を切り盛りする、今村かえで役を演じる。

伊藤は「ワゴンで旅をする、ちょっとロードムービー的な要素にすごく憧れていました」と出演を喜び、「出ている人たちも個性的ですごく面白いし、リアルな背景が出るのも面白いし、ロードムービーができる喜びを感じていました。すごくわくわくしています」と語った。

富田は脚本を読んだ際の印象について「すごく優しい物語だなと思いました」と話し「テレ東さんのおいしいもの作品のファンだったので、それに出られている自分を想像すると、ものすごくわくわくしちゃって。脚本を読んだ瞬間から、絶対やりたいと思いました」と振り返った。

テレビ東京は群馬県高崎市とのタッグで地域創生を目指した番組づくりを行ってきており、今回はその第3弾。20年9月には高崎市の農業の魅力に焦点を当てた地域創生バラエティー番組「畑そのまんまレストランにする。in高崎」、21年10月にはドラマ「農家のミカタ」を放送した。

今回も同市を舞台としたサンドイッチ屋の物語。印象に残っている食べ物を聞かれた伊藤は「果樹園のプラムを初めて生で頂いて。それが印象的で、うれしかったです」と笑顔で語った。マスカットや梨などの生産者から直接説明を受ける機会もあったといい「畑の近くで食べると、より一層おいしく感じました。ピーマンも生で食べて、(共演する)寺島進さんが本当に丸かじりしていたりして。農家の場所に行かないと、取れたてのものって味わえないので。そういうわくわくもありました」。富田も「プラムはお土産用に買って帰りました」と語り「生トウモロコシのうまみ成分はすごく衝撃的でした」と明かした。

ドラマの原案・脚本・プロデュースを担った畑中翔太氏は、昨年7月からテレビ東京系で放送していた伊藤主演の連続ドラマ「お耳に合いましたら。」で原案・企画・プロデュースを担当していた。伊藤は再タッグへの喜びも語り「畑中さんのオリジナル脚本で楽しみにしていました」と話した。

また、伊藤と富田は17年公開の映画「あさひなぐ」で共演経験があり、プライベートでも仲が良いという。今回が同作以来5年ぶりの再会だといい、富田は「最高です。その一言に尽きます。制作のみなさんは知り合い、友達と知らなくて、何となく、くるみとかえでを想像した時に2人にしましたと言われました。なので顔合わせは、ただの近況報告になりましたね」と笑顔で語り、伊藤も「仲良いところをみせつけた感じになったね」と応じた。

17年はまだ伊藤が乃木坂46のメンバーとして出演していた頃。共演者には他のメンバーも多くいたが、2人は共通の趣味でもあった写真を通じて仲を深めたという。当時の撮影では富田が撮影係としてメンバーら出演者の写真を撮っていたといい、伊藤は「その距離感で仲良くなったのも大きいし、いっぱい会っていた時期は写真を撮りあって、(SNSなどに)載せていた時期もありました」と語った。

今作の台本の読み合わせ後には伊藤の提案で2人でドライブに向かったこともあった。伊藤は「より今の望生ちゃんのことを知りたかったですし、くるみとかえでの距離感で行ってみたいと思ったので。地元まで(車で)走って2人で温泉に行って。望生ちゃん家に泊まって、晴れますようにと、てるてる坊主を買って。実際に現場にも持っていきました。どこかに映っているかも」とPRした。

演技の中でも仲の良さは生かされている。富田は「気を使うことなく、気負うことなく、こうしたらいいよねと自然と話し合える関係はお芝居でも大事な部分になります」と語り「万理華ちゃんはとっても言いやすいし、セッションしやすい方だったなと、あさひなぐの時から感じていて。またお芝居やりたいねと話していたので、幼なじみという形で再会できたのはうれしかったです」と話した。

同ドラマには2人のほか、くるみとかえでが高崎で出会った農家の青年、木原裕樹役を遠藤雄弥、裕樹の母・美沙役を宮崎美子、裕樹の父で農家の木原陽二役を寺島進、市役所農林課の大木役でマギーが出演する。【松尾幸之介】