羽鳥慎一アナ、玉川徹氏の謹慎処分に触れ「改めて説明と謝罪をするべき」19日に番組復帰予定

玉川徹氏(2019年7月撮影)

安倍晋三元首相の国葬に関する発言で出勤停止10日間の謹慎処分となったテレビ朝日社員の玉川徹氏がコメンテーターを務める同局系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)が5日、放送された。玉川氏は番組を欠席し、番組でその点について触れられた。

番組冒頭、MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一(51)が「今日から玉川さんがですね、10日間の謹慎処分ということになりました。放送10回分の出演禁止ということになります。今回玉川さんの発言によりまして、ご迷惑おかけしました各方面の方々、そして不快な思いをされました各方面の方々、さらに視聴者の方々、大変申し訳ありませんでした」と説明して謝罪した。

さらに再来週の水曜の19日復帰予定の玉川氏について「なぜ今回このような発言になったのかの説明を改めてするべき、そして謝罪をするべきだというふうに私は思っております」とし「改めて申し訳ありませんでした」と再び頭を下げた。

玉川氏は9月28日の同番組で、安倍元首相の国葬で行われた菅義偉前首相による弔辞読み上げに関して「(広告大手)電通が入っている」などとコメントした。だが、翌29日に同番組内で「昨日のパネルコーナーの中で、私が安倍元総理の国葬に電通が関与しているというふうにコメントしたんですが、事実ではありませんでした」と発言を訂正し謝罪した。

同局は4日の定例社長会見で、玉川氏を含む社員3人の処分を発表。玉川氏は「謹慎」(出勤停止10日間、5日から)。上司である報道局情報番組センター長と番組センターCP(番組担当)は「けん責」処分とした。処分理由について「2022年9月28日『羽鳥慎一モーニングショー』で事実に基づかない発言を行い、その結果、番組及び会社の信用を傷つけ、損害を与えたことによる処分である。また、その管理監督責任を問うものである」としていた。

6月に就任した篠塚浩社長は会見で「今回、番組で事実に基づかない発言があったことは誠に遺憾。今後は再発防止に向け、スタッフの指導を徹底する。ご迷惑をおかけしました関係者、皆様にあらためて心よりおわび申し上げます」と謝罪。玉川氏が誤解をした理由については「本人によると、臆測によるさまざまな情報を入手して、誤解をしてしまった」と説明。「本人は深く反省しています」とした。電通へは謝罪をしたという。

玉川氏は「-モーニングショー」の4日放送回まで通常通り出演。ヤクルト村上宗隆内野手の56号本塁打と3冠王を伝えるニュースの際には「野球のことはよくわかりませんけど、人間としてすごい。最後の1打席しかなかったんでしょう。この一瞬で力を出せなければダメだ、という時に出す、ということなんですよ。これは野球に限らず、この村上さんというのはすごいんだ、と僕は思いました」などとコメントしていた。謹慎期間終了後、玉川氏は番組に復帰する予定になっている。