NHK「舞いあがれ!」で朝ドラ初出演の哀川翔 自らと共通「釣り好き」役柄に共感注ぎ込み

「舞いあがれ!」で、五島の船大工にふんし、朝ドラ初挑戦している哀川翔

ヒロインが空へのあこがれを抱き、夢を実現させようと進む姿を描くNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」は、放送第2週に入った。

ヒロイン舞は、故郷の大阪を離れ、祖母のいる長崎・五島列島での暮らしが本格化する。俳優哀川翔(61)は、ヒロインの祖母と懇意にする船大工役で朝ドラ初出演。釣り好きの趣味を生かし、共感を注ぎ込んで演じているという。制作のNHK大阪放送局が10日、哀川の思いを発表した。

   ◇   ◇   ◇  

これまで大河ドラマへの出演はあったが、朝ドラは初出演。「やっぱり朝の風景に、俺のイメージはちょっと合わない感じだったんでしょうね」。今回のオファーには驚きを隠せず。ただ、朝は早起きで、7時には朝食をとっており、朝ドラが始まる時間帯には犬の散歩を終え、視聴者として見ていたという。

そんな哀川へのオファーは五島の船大工。高畑淳子演じるヒロインの祖母祥子が、夫を亡くした後、1人で生きる中で、温かく見守っている設定だ。

船大工の木戸については「長く島に暮らしてきてそれなりに年を経て、コミュニケーション能力がすごくたけている人間なんだと思いますね。そうした島の人の温かさを出していきたいと思いながら演じています」ととらえる。

祥子の亡き夫が操縦していた船を造っていたという信頼関係もある。役作りの中で、哀川自身との共通点は「釣り好き」だった。

「釣り好きな木戸が、タイやサバを釣っては祥子の家に持ってくるのは、ふだんの僕と全く同じ。先日もアジやイサキを50~60匹ほど釣ったので近所に配り歩きましたから(笑い)」

ドラマ舞台の五島列島は「釣り好きの聖地」と聞いており、島でのロケも楽しみにしていた。「オフの日に船釣りを計画していたけど、5月なのに風が冷たくて断念したんです。機会があればまたぜひチャレンジしたいですね」とも。

役柄への共感度を深め、ドラマの世界観へもなじむ。ヒロイン福原遥とは初共演になる。

「明るくて現場を楽しんでいますね。ヒロイン像にぴったりだと思います。これからいろんなことを体験して、いろんな人たちと絡んでいくと思うけど、そういうひとつひとつがヒロインの力になっていくんじゃないかな」

役柄で接点の多い高畑には「役者魂を見せつけられるようなすごくいい芝居をされています」。夫を亡くし、1人で子どもを育て、生活していた設定で「1人で戦ってきた島の熱い女というのがすごく伝わってきます」と感服する。

自身も五島への愛が深まった。「五島列島は本当に自然がすばらしく、魚介も五島牛もおいしい。島の人たちも温かい。でも一方で、若者が島から離れていくという問題も抱えている。そういったところが映像を通して伝わったり、関心を持っていただけたらうれしいよね」とメッセージを寄せている。