ヘンリー王子の暴露本「出版されれば後戻りできなくなる」国王が前金肩代わりし返済可能性も 英紙

ヘンリー王子(2019年11月撮影)

英国のヘンリー王子(38)が王室との確執などを暴露しているとされる回顧録の出版を巡り、「日の目を見ることはないだろう」と英テレブラフ紙が報じた。王室の伝記作家であるティナ・ブラウン氏が、年内にも出版予定とされる回顧録について「出版されれば、後戻りできなくなる」と述べ、すでに受け取っている前金を父であるチャールズ国王が肩代わりして返済する可能性を指摘した。

ヘンリー王子は昨年、世界最大の米出版社ペンギンランダムハウス社と4冊の回顧録を出版する契約を結び、契約金は3500万ポンド(約58億2260万円)で、すでに2000万ドル(約29億円)を前金として受け取っていると言われている。第1弾を11月にも発売すると伝えられていたが、エリザベス女王が死去し、批判の対象とされるチャールズ国王が即位したことから内容の修正や発売延期を求めていることが取り沙汰されていた。

一方、王室を離脱した王子夫妻にとってこの著書とネットフリックスのドキュメンタリーの契約が主な収入源であるため、契約破棄ができない状態であるとも言われている。そんな王子について、母のダイアナ元妃が1997年に交通事故で亡くなる少し前に食事を共にしたこともあるブラウン氏は、「ダイアナ元妃が生きていたら、家族の元に戻るよう忠告したでしょう。出版してもどこにも行きつかない。取引をして戻る方法を見つける必要があると、言ったと思います」とコメント。ヘンリー王子が出版を取りやめるためには、どこかの時点でチャールズ国王が前金を返さなければならないと常に思っていたとも語り、出版すれば家族の元に戻る道がなくなるとの考えを示した。

一部メディアは、著書の発売は来年まで延期されたと伝えているが、予定通り来月にも出版されると伝えるメディアもあり、情報が錯綜(さくそう)している。一方で、FOXニュースは前金を返金したからと言って契約済みの出版を今更差し止めることはできないと王室専門家の話を伝えており、著書の出版を巡って注目が集まっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)