IZ＊ONE出身で、ソロ歌手のチョ・ユリ（21）が24日、セカンドシングル「Op．22 Y－Waltz　：　in Minor」でカムバックした。7日にソロデビュー1周年を迎え、さらに勢いを増している。

16日にはソロで初来日し、「KCON 2022 JAPAN」に出演。このほど、日刊スポーツの取材に応じた。

6月にオンラインでインタビューし、ようやく初の対面インタビューだ。「おー！」。それに気づいたユリの表情が、より柔らかくなった。

歌やダンス、すべてにおいてレベルの高い“オールラウンダー”が、約3年ぶりに来日した。ライブの前日にはIZ＊ONEで一緒に活動した、HKT48矢吹奈子（21）、AKB48本田仁美（21）と会ったという。

「本当に久しぶりの日本を思う存分楽しみたかったんですけど、もう時間があまりにも足りなくて、その辺は非常に残念に思います。時間がない中でも、（ライブ前日の）昨日は渋谷に行って、奈子ちゃんと仁美ちゃんと一緒に楽しい時間を過ごさせていただきました。次回日本に来る時は、もうちょっと時間の余裕を持って来たいなと思います」

日本で1番好きな食べ物は「コンビニの親子丼」。だがタイトなスケジュールで、今回は「コンビニに行けていない」と悔しがる。

「まだ親子丼は食べられてないです（泣）。でも、この会場のケータリングでおいしい食べ物を全部出してくださるので、コンビニに行く機会がなかなかないですね（笑い）」

ライブ前には「Meet　＆　Greet」を開催し、久しぶりに日本のファンと直接対面した。

「いつもオンラインでファンミーティングをしていて、『直接会いたい。会いたい！』ってずっと言ってたんですけど、ようやくオフラインで会えて、本当にうれしかったですし、楽しい時間でした」

ライブではソロデビュー曲「GLASSY」と、韓国の音楽番組で自身初の1位を獲得した「LoveShhh！（ラブシッ！）」を披露。どんなコンセプトでも自分色に染め、会場全体がユリの歌声に酔いしれた。7日にはソロデビュー1周年を迎えたが、今年はドラマ「MIMICUS（ミミクス）」で女優業にも挑戦するなど、向上心もつきない。

「ここ1年間を振り返ると、非常に忙しい時間だったと思います。でも、トントン拍子でうまく流れてきたと思うんですね。初めて体験することもたくさんありましたし、楽しい1年だったと思っています。一番印象に残っているのは、やはり女優デビューしたことですね。ドラマの撮影で、いろんな俳優さんたちと合わせながら演技活動したというのが、一番印象に残っています」

24日には、歌手としてカムバックする。タイトル曲は「Loveable」。仕事をする上で1番大切にしているのは「GLASSY（＝ファン）」。楽曲にもその思いを詰め込んだ。

「『自分を愛しましょう』というストーリーを盛り込んだアルバムになっています。ファンにエールを送りたい。あなたの欠点を含めて、全て愛していますよというメッセージを盛り込んでいます」

IZ＊ONE出身のメンバーは、歌手、モデル、女優など、各方面で大活躍だ。今月だけでも、SAKURA、KIM CHAEWONが所属するLE SSERAFIMが新曲を、ユジン、ウォニョンが所属するIVEは、19日に日本デビューした。ソロではチェヨンとウンビが同日に楽曲を発売するなど、活躍が目立っている。

「IZ＊ONEのメンバーは、グループでカムバックをしたり、ソロデビューをしたり、あるいはドラマで女優デビューしたりと、いろいろ活動しています。その時に、IZ＊ONEメンバーのトークルームがあるんですけど、そこで『ファイティン！』と、応援のメッセージを送ったり、連絡を取り合っています」

新型コロナウイルスの入国規制が緩和されたこともあり、さまざまなグループが日本での活動を活性化させている。22日に21歳を迎えたユリも、日本での活動に意欲を持っている。

「今年は残り少ないんですけど、既に新しく挑戦したことに関しては、それをうまく成功させたいというのと、これからもどんどん頑張って良い1年にしたいなと考えています。アルバムも、うまくいけばうれしいです。そして、まだ日本デビューを果たしてないんですね。日本デビューがいつになるかわからないんですけど、いい曲で日本の皆さんとお会いしたいなと考えています」

スケジュールの都合もあり、非常に短い時間でのインタビューだったが、記者の目をしっかり見て、伝えたいことを簡潔に伝えてくれた。その優しい目やクレバーさも印象的だった。【佐藤勝亮】

◆チョ・ユリ　2001年10月22日、韓国生まれ。18年ガールズグループ「IZ＊ONE」のメンバーとしてデビュー、メインボーカルを担当。21年10月「GLASSY」でソロデビュー。以降、女優としても活躍する。身長162センチ。