女優伊原六花(23)が、ディズニープラスで26日から配信が始まった主演オリジナルドラマ「シコふんじゃった!」で、まわし姿もりりしい大学相撲部の女子部員を演じている。92年に映画賞を総なめにした映画「シコふんじゃった。」の30年後を描く。このほど日刊スポーツのインタビューに応じ、2カ月の相撲特訓で撮影に臨んだことを明かし、「女子相撲の魅力を伝えられると思う」と笑顔で自信を見せた。
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廃部寸前の大学相撲部を立て直す物語だ。女子相撲部員役を演じることに、伊原は「女子でも相撲ができるんだと思いました。女子相撲って、まだ、そこまで認知されていない。30年前の映画とは違う軸で、女子相撲と男女混合戦という要素が加わったドラマ化はすごく魅力的だなと思いました」と話した。
92年の映画では本木雅弘が単独主演したが、今回は伊原と葉山奨之(26)がダブル主演。卒業と引き換えに入部する森山亮太(葉山)を迎える、相撲以外に興味なしの青森出身の女子部員・大庭穗香役を演じている。
相撲はテレビ中継で見るだけだったが、クランクイン前の特訓で、まわしを初体験した。「初めてまわしをつけた時は、意外としっくりくるなと思いました(笑い)。ちゃんと背筋が伸びるというか。重さが3キロ近くあって長時間だと腰にくるので、撮影中もまわし休憩を取って外していました」と振り返る。
大阪府立登美丘高でダンス部キャプテンを務めた身体能力の高さで、足をピンと伸ばしてスッキリ着地させるシコを踏む。その様子はネット上などで“日本一美しいシコ”とも称されている。「仕組みが全然分からなかった。どこで膝を曲げ、どこで伸ばすか一から教えてもらいました」。180度開脚の股割りは「最初からできました」という。実直な青森弁については「音がすごく柔らかい。穂香はきつい性格だけど、青森弁がマイルドにしてくれた」と笑顔で話した。
相撲の試合シーンでは、傷だらけになった。「戦うシーンで膝が血だらけになって、大きい傷をつけちゃいました。でも、それぐらい本気だったから、すてきなシーンになったと思います」と自信を見せた。
ドラマは全10話。「リアルな相撲シーンもありつつ、くすっと笑えるコメディーの要素もある」。初共演の葉山については「本当に自然体で、親しみやすい感じもありつつ、男らしくみんなを引っ張ってくれた」と話した。
大相撲で注目するのは11月の九州場所で新三役が確実視される翔猿(30)。「葉山さんが好きで翔猿の取組を見ていたんです。なんかスマートでかっこいい」と笑う。デビュー5年目。「私にとって転機になる作品。舞台も映像も歌もダンスも大好きで、オールマイティーになりたい。次は声優の仕事にチャレンジしてみたい」と意欲を見せた。【小谷野俊哉】
◆伊原六花(いはら・りっか)1999年(平11)6月2日、大阪府生まれ。4歳からバレエを始め、ミュージカルなどに出演。大阪府立登美丘高ダンス部キャプテンとして、17年「日本高校ダンス部選手権」などでバブル時代をイメージした“バブリーダンス”を踊り話題に。卒業後、18年4月から芸能活動開始。同年TBS系「チア☆ダン」で俳優デビュー。19年映画「明治東京恋伽」で主演。160センチ。血液型A。
○…映画「シコふんじゃった。」を手掛けた周防正行監督は、ドラマ「シコふんじゃった!」で原作・総監督を務める。両作品に出演するキャストも多い。竹中直人が「たった1人の部員」から「伝説のOB」、清水美沙が「相撲部マネジャー」から「顧問で卒論の教授」、柄本明が「卒論の指導教授」から「謎のOB」、田口正浩は「運動神経ゼロの勧誘された部員」から「ちゃんこ屋経営のOB」へと役柄が変わっている。六平直政は変わらずに「怖いOB」を演じている。