酒井くにおさん死去 女性っぽいしぐさ口調で「とおるちゃん」 女装コントで培われた定番ネタ

酒井くにおさん(2018年1月撮影)

現役最ベテラン兄弟漫才コンビの兄、酒井くにお(本名・酒井国夫=さかい・くにお)さんが、10月28日午前8時30分、大阪市内の自宅で、慢性虚血性心疾患のため亡くなった。74歳。所属の松竹芸能が7日、発表した。

葬儀は6日に近親者のみで行われたという。

所属事務所によると、弟で相方の酒井とおる(71)が連絡がつなかいことを不審に思い、自宅へ駆けつけたところ、倒れていたという。すぐに救急搬送されたが、亡くなっていた。

近年は高齢による体調不良などはあったが、状態と相談しながら仕事も継続。寄席にも出演しており、最後の舞台は10月21日の大阪・心斎橋での寄席。亡くなる1週間前にも、ファンに元気な姿を見せており、芸人仲間らも一様に「突然のことすぎて、ショックは大きく、言葉が出ない…」などと衝撃を受けている。

くにおさんは、岩手県出身。70年にとおると兄弟漫才コンビ「酒井くにお・とおる」を組み、関西を拠点に、掛け合い、しゃべくり漫才の原点を表現しようと、芸を磨いてきた。

くにおさんが女性っぽいしぐさ、口調で話し「とおるちゃん」と迫る定番のネタは、もともと、女装コントで培った技術に加え、岩手の方言色を消すための方策でもあった。

踊りも達者だった。上方伝統の兄弟漫才コンビ「夢路いとし・喜味こいし」の後継として、現役最ベテランの兄弟コンビだった。