13代目市川團十郎襲名披露興行 初にらみにどよめきと拍手 先輩からは愛ある激励の言葉受ける

13代目市川團十郎白猿襲名披露の「十一月吉例顔見世大歌舞伎」の初日を迎えた東京・歌舞伎座

市川海老蔵あらため13代目市川團十郎白猿(44)の襲名披露公演、8代目市川新之助(9)の初舞台となる「十一月吉例顔見世大歌舞伎」が7日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた。

夜の部の「口上」では、先輩たちから愛ある激励の言葉を送られた。

尾上菊五郎は、團十郎について「一時は暴れん坊将軍と呼ばれていましたが、今では歌舞伎十八番をつとめる立派な役者になられた」。菊五郎は、先代團十郎さんと大の仲良しだったとし「12代目さんのうれしい顔が浮かんでまいります」と、團十郎襲名と、新之助の初舞台を喜んだ。

片岡仁左衛門も先代との思い出を語った。「お互いの家を行ったり来たりしていました。小さい坊やがうろうろしていまして、その坊やが立派になられた」と振り返った。

中村梅玉もこの日の2人の姿を「夏雄ちゃん(=先代の本名)に見せたかった」と語った。

市川左團次は「お父さまの團十郎さんは、もうこれより高みに昇ることのない役者さんでございます。お父さんは脇の方に追いやって、8代目市川新之助さんをごひいきに」と、新之助に期待を寄せた。

数々の言葉を聞いて、團十郎は「ありがたい、すてきなお話をたまわりましてありがとうございます」と述べると「未熟者ではございますが、先祖の足元にも及びませんが、一生懸命努力して、精進したい」と力強くあいさつした。新之助も「一生懸命相勤めます」と述べた。

松本白鸚の「13代目さん、皆々さまの無病息災を願ってしっかりとにらんでください」との声で、團十郎は「ひとつにらんでご覧に入れまする」と、團十郎として初のにらみを披露した。目を見開くと、どよめきと大きな拍手が送られた。 公演は28日まで。

○…ロビーで観客に応対していた團十郎の母希実子さんは「やっと迎えられました。長い間(襲名が)できなかったので」と、2年半延期された襲名披露公演が初日を迎え感無量の様子だった。新之助の初舞台については「よく頑張っていたと思います」と笑みを見せた。