高嶋政宏が大森一樹監督悼む ジャージー姿で臨んだ「トットチャンネル」オーディションでの言葉

高嶋政宏(2011年12月撮影)

1989年の映画「ゴジラvsビオランテ」、91年の「ゴジラvsキングギドラ」などの“平成ゴジラVSシリーズ”で知られる、映画監督の大森一樹(おおもり・かずき)さんが12日午前11時28分、急性骨髄性白血病のため兵庫県西宮市内の病院で亡くなった。70歳だった。15日、関係者が明らかにした。

大森さんが手掛けた1987年の「トットチャンネル」で俳優デビューした高嶋政宏(57)がこの日、追悼コメントを発表した。以下全文。

    ◇    ◇    ◇

あまりの突然のことに、ただただびっくりしました。

僕のデビュー作「トットチャンネル」のオーディションの時、まったく受かると思ってなかった僕はアメフトの練習のあと、なんの期待もせず、デカいバッグかついで行ったんですが「おまえ、他のヤツはジャケットとか着てきてんのにアメフトのジャージみたいなの着てきてオモロいな!」と言ってくれたのがいまだに忘れられません。

その作品で幸運にも新人賞をいただき、その夜の御祝いの食事会で僕がパリッと割ったバゲットの破片が飛んで行って、事もあろうに監督の頬っぺたにくっつき、「ヤ、ヤバい!!!」と僕が思ったその瞬間、なんと何食わぬ顔で監督が、その破片をパクッ!と食べたのにはホントに笑わせていただきました。

デビュー当時はむちゃくちゃ優しく、それから年数が経つにつれて、グサッとショック受けるような言葉を投げかける、活動屋と、今どきのクリエイターを合体させたようなスタイルを昭和の時代からすでに確立していた素晴らしい監督でした。御冥福を心よりお祈りいたします。