黒木瞳が送った手紙に宮武監督感動「女性の憧れ、それを映画に」当て書きで映画「魔女の香水」

映画「魔女の香水」の公開決定記者会見で記念撮影する黒木瞳(左)と桜井日奈子(撮影・狩俣裕三)

映画「魔女の香水」(宮武由衣監督、来夏公開予定)の公開決定記者会見が13日、都内で行われ、黒木瞳(62)と桜井日奈子(25)が出席した。

ビジネスの場で輝く女性へのサポートがテーマ。黒木演じる、魔女と呼ばれるミステリアスな香水商が創る香水の香りによって、夢を持ちながらも将来への希望を見失ったヒロインの自立を描く。脚本も担当した宮武監督のオリジナル作品。

黒木が出演したNHKドラマ「ファーストラヴ」の演出を宮武監督が担当。黒木は「作品への情熱がハンパないのに、撮影は淡々としていて。その作品は繊細で斬新で大胆でした。すぐにプロデューサーに、素晴らしい監督と出会えたとの手紙を書きました」と振り返る。

それが縁で、今回の映画制作につながったという。宮武監督は「お手紙に感動しました。黒木さんはこの業界で尊敬する女性で、年を重ねての美しさ、表現は素晴らしい。女性のあこがれ、女性の指針になっているので、それを映画にしたいと思いました」。実在のモデルはいるものの、黒木を当て書きしたという。

香水の力で人を幸せに導いていく作品だ。黒木は魔女について「魔女には怖いとか、悪さをするイメージがあります。でも、調べると黒魔女と白魔女がいるので、白猫を出したらどうかと提案して、受け入れてもらいました」。

魔女に背中をおしてもらうヒロインを演じた桜井は「人から足を引っ張られたり、気持ちをそぐ人もいると思いますが、魔女のように背中を押してくれる人がいたら、前に進めると思います」。さらに、成功をつかむ秘訣(ひけつ)については「強い心ですかね。くじけそうになった時に、強い信念がないといけないと思いました」。

作品について黒木は「香水の力で幸せになる作品で、香水が欲しくなる映画です」、桜井は「黒木さん演じる弥生さんからもらう香水で人生を切り開いていくのですが、弥生さんの言葉にもヒントをもらいます。見る方も弥生さんの言葉で、1歩踏み出してほしいです」。