クニ河内(82)とチト河内(79)が17日、東京・神楽坂ソシアルクラブで「河内兄弟ライブ」を開いた。
まず1人で登場したクニはピアノを弾きながら「真面目に音楽をやるのが、だんだんつらくなってきた。(お客さんの)拍手のタイミングがわからなくて不安」と言いながらも「歌えなくなる前に」「一本のペン」をひょうひょうと歌い上げた。
イントロを弾きかけて「メロディーを忘れたのでやめます」とマイペースで進行。北海道の帯広に移住してから作ったという「ふるさとってなんだろう」。そして「雨の女」を歌って「この店の前を歩いているような気がする」と話した。
「クリスマスってなんだろう」を歌った後は「82歳になりました。子供の頃はクリスマスはなかった。お正月に神社に行って、餅をついてっていうのだった。戦争に負けてから、クリスマスがやって来た」と振り返った。
交代で1人で登場したチトはギターを手に「兄、クニ河内の絶妙な間には、まだ及ばない。まだ甘さが残るチト河内です」と自己紹介。「15年くらい前に、兄と新潟でやった時は緊張しました」と、ロックバンド、トランザム時代のクニ作詞で、自身が作曲した「世界は今日も回っている」を歌い上げた。
途中、ドラムに変えて、クニを再びステージに呼び込んだ。そして、クニが作詞、作曲の「そっとおやすみ」を披露して大きな拍手を浴びた。最後はクニが「カエルの歌」で「皆さん、終わりです。お帰りください」と締めた。
実の兄弟のクニとチトは1964年(昭39)にロックバンド「サンライズ」を結成。67年に「ザ・ハプニングス・フォー」と改名して、シングル「あなたが欲しい」でデビューした。
72年の解散後、クニは布施明「そっとおやすみ」、小学館のCMソング「ピッカピッカの1年生」などを手がけた。74年から96年までNHK教育テレビ(Eテレ)の子供向け音楽番組「ワンツー・どん」「うたって・ゴー」では「クニおじさん」の愛称で親しまれた。
チトは新六文銭、トランザムなどで活動、映画「十八歳、海へ」の音楽を担当した。