でか美ちゃん「好きな芸人さんが多くて誰が優勝してもおかしくないと」M-1決勝振り返る

23日に改名1周年記念イベントを開催するでか美ちゃん(撮影・佐藤成)

お笑い好きのタレントでか美ちゃん(31)が、24日に「ぱいぱいでか美」から改名して1年を迎える。23日に開催する改名1周年記念イベントを前に取材に応じ、19日に行われた「M-1グランプリ2022」決勝を振り返った。

「消費者で見ている側は、本当に無責任におもしろいなって思いました」。決勝当日は、福岡で所属するアイドルグループ、「APOKALIPPPS」の福岡公演があり、TVer(ティーバー)のリアルタイム配信で5組目まで見てから、全ての情報をシャットアウトし、飛行機で帰京した。家に着いてから「空気が知りたい」と続きからではなく1組目から見直したという。

大会前、圧倒的な優勝候補が不在とも言われた。「私的には普段劇場とかで見ている好きな芸人さんが多くて誰が優勝してもおかしくないと思っていた」。

推しは敗者復活戦を勝ち抜いた前回準優勝のオズワルド。「いろんな人の期待を背負って、敗者復活から上がったんですけど、惜しくもっていう感じでしたね…」。さらに「(トップバッターの)カベポスターさんが優勝するかなって思ったけど、トップバッターなので、運もスターになるのは必要なのかな」。

優勝したウエストランドとは、交流があるという。自身が主催したフェスに2人を呼んだり、トークライブに井口浩之(39)を招いたりしたことがあった。「さわやか五郎さんのYouTubeで、ウエストランドさんは優勝するとは正直思っていなかったんですけど、最終決戦にいくと予想していた。井口さんのまくし立てるような暴言の数々がめちゃめちゃ面白いから。でもまさか優勝…。すごいですね」。

「M-1」で優勝するには、高レベルの漫才を2本そろえなければならない。「2本やると、『どういうネタやるんだろう?』『1本目を超えられるんだろうか?』ってみちゃう。(ウエストランドは)構成を変えないネタを10組目でやって、(最終決戦の)1組目でかぶせみたいな感じ。つかみいらずだった。普通は『あー同じスタイルね』ってマイナスになるのが、『ここから何を聞かせてくれるんだろう』って、助走になっていた。他の芸人さんではできない」と分析した。

自身は、仕事の合間などに劇場に足を運ぶほど、生のお笑いが好きだという。配信される芸人の単独ライブなども多く視聴して楽しんでいる。

「井口さんのどうなってもいいという感じが巻き込んでいく力と、河本(太)さんのひょうひょうとした感じ、ネタとばしちゃった~へらへらみたいなのがすごい。(所属するタイタンは吉本興業と違い)ホーム(の劇場)がないからこその爆発力というか」とさらなる考察を披露した。

ウエストランドは、井口が各方面に毒を吐きまくる毒舌漫才が魅力。「M-1」で披露したネタでもお笑いを分析するファンや、アイドルについても毒を吐いていた。「あのネタの何が怖いって、こうやってしゃべることが、『はい、分析!』みたいな。『はい、向上心のあるアイドルおる』みたいな。まさに井口さんが言う『向上心のあるネクストブレークの芸人に近づいてお笑い分かっていますって語る』みたいな。ギクッみたいな。私が何を言ってもダメなようにしている感じもめっちゃ井口さんだなって思う。モデルは私なのかな(笑い)。全国でドキッとしている人はたくさんいると思うんですけど、ウエストランドさんをイベントに呼んでいる女性タレントってたぶん私しかいない。距離感的にはギクッとするものがありました」。そうやって漫才のネタにされることは大歓迎だ。「うれしいです。どんどん悪口言ってもらって大丈夫です」。

ほかの出場者についても「ロングコートダディさんは世界大会って『M-1』のことなんじゃないかって…」「真空ジェシカさんも川北さんの大喜利力がすごすぎて…」「ヨネダ2000も3年目で…」と止まらない。

とはいえ、「お笑い専門家」になるつもりはない。「こうやってべらべらしゃべっていてなんですけど、あんまり視聴者の審査員視点あんまりよくないなって思っていて、(ウエストランドは)そういうアンチテーゼ的なネタだったのかな」。

お笑いは、肩肘力入れていくというより、ふらっと足を運ぶくらいが心地いいという。「芸人さんにキャーキャー言うのが恥ずかしい(笑い)。あくまで笑いに行く場所で、ふらっと行くのが好き。絶対に劇場で見る方が面白いとは思っていて、(点数や勝者で)賛否分かれる『M-1』も会場で審査員がみて判断している。テレビで見ていても、会場の空気はわからない。ウケ量でかくても、ある程度テレビは調整したものが届くので、伝わらないのはある。『M-1』審査員に納得しない人ほど劇場にいってみてほしい」。

どんな時に劇場に行きたくなるのか。「ベタに元気がない、笑わせて欲しいときとかにも行きます。何も考えずに何かを見に行きたい。お笑いが癒やしになっている。アイドル見るのも本当に大好きなんですけど、仕事の面で落ち込んでいる時に、ちょっと勉強の面が入っちゃう。あくまで自分は芸人じゃないし、ネタを作ったこともやったこともない。どうやったらこんなことできるんだろうって気持ちが明るくなる」。

気は早いが、来年の「M-1」王者を予想してもらうと、「来年こそオズワルド」と即答した。続けて「(重圧から)解放されてほしい。見ている側とか、お笑い好きからしたら、本人がいうからとってほしいって思うけど、もう十分売れているし、芸人じゃないと理解できない感情。そこで優勝しないと気がすまないんだと思う。本人が言うなら絶対にとってほしい。このファン1人1人の期待が足かせになっているのではとも思うんですけどね」。【佐藤成】