引っ張りだこ恒松祐里の1年「新しい挑戦させてもらった」取材前の控え室から聞こえてきたのは?

落ち着いた表情でレンズを見つめる恒松祐里(撮影・中島郁夫)

女優恒松祐里(24)が、映像作品に引っ張りだこだ。今月8日に最終回を迎えたテレビ朝日系ドラマ「ザ・トラベルナース」では、新人看護師の向坂麻美を好演。その後も、22日に配信がスタートしたNetflix「今際の国のアリス:シーズン2」、来年1月期の日本テレビ系連続ドラマ「リバーサルオーケストラ」(水曜午後10時)への出演など、今、波に乗っている。このほど、日刊スポーツの取材に応じた。【佐藤勝亮】

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岡田将生が主演を務めた「ザ・トラベルナース」は、ほかにも、中井貴一や寺島しのぶ、菜々緒ら豪華な役者が脇を固めた。あまり緊張しないという恒松だが、「珍しく結構緊張した」という。

「スタッフの方も含めて、素晴らしい方が多かったので、すごく撮影がスムーズに進んでいきました。最初の頃とかは、毎回2時間巻きとか(笑い)。大先輩の方々と共演させていただいて、すごく学びのある現場でした。第一線で活躍されてる方々なので、撮影に入る前は珍しく結構緊張していました。でも撮影が始まってからは、中井さんや寺島さんがしてくださるお話がすごく面白くて(笑い)。毎日、『今日はどんなお話が聞けるんだろう』って、すごく楽しみで現場に行ってました」

岡田とは、08年のテレビ朝日系「フキデモノと妹」で兄妹役で共演していた。

「岡田さんに十何年ぶりにお会いして、『フキデモノと妹』のことをお話ししたら『ああ、そうだったんだー! すごい! 大きくなったからわかんなかった!』みたいな(笑い)。でもその頃から変わらず、すごく優しくて朗らかな方で、岡田さんがいると現場が和やかになって、とてもすてきな雰囲気を身にまとっているし、それを周りに拡散できる方だなって思いました」

初共演だった中井の印象も聞いた。

「お会いするときはすごく緊張していたんですけど、すごく気さくにお話ししてくださって。お芝居でも大きな後ろ姿を私たちに見せてくださって、『こういう俳優さんになりたい』って思うような、スマートさと、かっこよさを持ち合わせていた俳優さんでした。とてもかっこよかったです。そしてユーモアもすごくある方でした(笑い)。『あ、こうやるんだ』って、すごく勉強になりましたし、おしゃれなアドリブがたくさん出てきましたね」

他にも安達祐実や松平健ら、多くの名俳優が同作に出演した。学んだことはたくさんある。

「もう目の動き方からつま先まで、全部が計算され尽くされていて。全ての動作にもちろん意味があって、すごくシンプルでありながら、面白さもあったり。先輩が背中で語ってくれるじゃないですけど、何事もないシーンにもたくさんのテクニックが詰まっていて。そういうのを間近で見られるのはすごく面白かったです」

「トラベル-」の放送は終わったが、年末年始と出演作は続く。「いろんな役を同時期に見ていただけるというのは、いろんな方に知っていただけるチャンスだと思うので、すごくラッキーですし、うれしいなと思います」と話した。

自身のラッキーナンバーだと話す“22”年。今年は6月に初主演映画「きさらぎ駅」の公開や、舞台への出演など、大活躍だった。

「学んだ、良い1年でしたね。インプットというか、いろんな現場を結構やらせていただいて、本当にたくさんの方と出会わせていただきました。去年は朝ドラ(おかえりモネ)や、『今際の国のアリス:シーズン2』を1年間撮影してたり、長期間でずっと同じ役で同じスタッフさん、キャストと一緒にいることが多かったんですけど。今年は毎回変わって、いろんな俳優さんたちのやり方だったり、テクニックとかを見て、インプットした年だったのかなって思います」

そんな今年を漢字1文字で「新」と表した。

「初主演だったり、新しい挑戦をたくさんさせてもらった年でしたね。来年は、今年学んだことを『リバーサルオーケストラ』の撮影で、自分で応用して表現してカメラの前に立ちたいなと思います」

プライベートでの目標を問うと、“第2の故郷”への帰省を挙げた。

「来年はプライベートで旅行とかも行きたいですね。今年も本当は、五島列島に帰りたかったんですけど、帰れなくて…。地元ではないんですけど、(15年の映画『くちびるに歌を』で約1カ月過ごしたため)第2の故郷だと思っていて。それがかなわなかったので、来年こそは五島列島に帰りたいです。温かい時期に行きたいですね」

取材前、控室からは英語が聞こえてきた。どうやら恒松が取材のスキマ時間を利用して、勉強していたようだ。以前のインタビューでは「将来、海外で活躍したい」と話していた。目標のために努力を惜しまない恒松の来年の活躍にも期待だ。