滝藤賢一「きれい」渡部秀、前野朋哉とドラァグクイーン姿で登場 1年半前は「女性として生活」

映画「ひみつのなっちゃん。」公開記念舞台あいさつで公の場で初めてドラァグクイーン姿で登場した、左から前野朋哉、滝藤賢一、渡部秀(撮影・村上幸将)

滝藤賢一(46)が14日、東京・新宿ピカデリーで行われた長編映画初主演作「ひみつのなっちゃん。」(田中和次朗監督)公開記念舞台あいさつに、渡部秀(31)前野朋哉(37)とともに、演じたドラァグクイーン(女装パフォーマー)の姿で初登場した。

滝藤は劇中でバージンこと坂下純、渡部はモリリンこと石野守、前野はズブ子こと沼田治彦を演じた。撮影から1年半ぶりにドラァグクイーン姿になった滝藤は「コロナ禍で1年、延期となって、撮れるかどうかも分からなかった映画。皆さんの前で、お披露目できることがホッとしているというよりは、うれしくてなりません」と感慨を口にした。渡部は「このキャラクターなので、どうしゃべっていいか分からない」と笑った。前野は「この衣装を着るのは1年半ぶり。初めて人前に立った。キャラクターをどっちでいけば分からない。基本的に前野朋哉で行こうと思う」と笑った。

滝藤は、そんな前野に「きれい…前野朋哉じゃねぇな」と語りかけた。その上で「1年半前の僕らを見て欲しかった…スクリーンで見られるけど。あの時は女性として日常、生活していたから違和感がなかったけれど…体つき、肩の張りから変わるよ。渡部君、ずっと裏でウオーキングの練習していたよね」と笑みを浮かべた。

滝藤は、ドラァグクイーンを演じるにあたり「私生活の中で、しゃべり方とか変えていったから。マリリン・モンローやオードリー・ヘプバーンを見て…女性らしさとは何かを考えた」と役作りの一端を明かした。その上で「しぐさやしゃべり方を、女性より女性らしくしないと男性に見えてしまうと、僕は気になった。眠っていた何かがメラメラときた」と続けた。

「ひみつのなっちゃん。」は、ある夏の夜、新宿二丁目の店のママ・なっちゃん(カンニング竹山)が亡くなった。店で働くモリリン(渡部)は、旧知の仲でドラァグクイーン仲間のバージン(滝藤)を呼び出し、病院に駆けつけるが、2人とも、なっちゃんの本名や実家の住所など素性は何も分かっていなかった。そこで、ドラァグクイーン仲間でタレントになったズブ子(前野)と作戦会議をするが、なっちゃんはオネエやドラァグクイーンをしていることを家族には秘密にしていた。なっちゃんの自宅には素の生活が残っているため、3人は忍び込んで証拠隠滅を企てるが、亡きがらを引き取りに上京したなっちゃんの母・恵子(松原智恵子)が訪問。慌てた3人は、ルームシェアをしているとウソをつくが、故郷の岐阜県郡上市での葬儀への参列を求められる。断れず、お別れもしたい3人が郡上八幡へ向かう物語。

滝藤は「とても愛くるしいキャラクターばかりで、心が穏やかになる優しい映画。ポスターとか見ると、ドラァグクイーンのガッツリした映画に思うかも知れないけれど、友情、親子の愛情あり…とても共感できるところがいっぱいある。多くの方に見ていただきたいです」と呼びかけた。