ビートきよし「戦メリ」たけしと呼ばれるも大島監督の「出ない方がネタになるでしょ」で出演幻に

映画「戦場のメリークリスマス 4K 修復版」の上映イベントに出席したビートきよし(右)と映画評論家で監督の樋口尚文氏

映画「戦場のメリークリスマス 4K 修復版」(大島渚監督)の上映イベントが20日、都内で行われ、ビートきよし(73)と映画評論家で監督の樋口尚文氏(60)がトークショーを行った。

4K版は一昨年4月から9館で上映され最終的には100館まで広がった。その後、コロナ禍もあり縮小されたが、大島作品が今年4月に国立機関に収蔵される予定のため、今回は最後の大規模ロードショーになる。今年は83年5月の上映40周年になる。

きよしは、ビートたけし(76)とともにツービートとして同作に呼ばれたといい、先日も「ラロトンガ島まで行ったのが懐かしいな」とツイッターに投稿。きよしだけ出演しなかったことがネットの話題になった。

きよしはロケ地のラロトンガ島まで行ったが、ずっと雨続きだった。同島への飛行機は1週間に1便しかなく、帰る予定の前日は晴れたが、大島監督に「きよしさん、実は、出番はワンカットしかないんだ。どうせなら、出ない方が、ネタになるでしょ。ギャラは出しますから」と言われ、きよしは「いいですよ」と喜んで帰ってきたという。

とはいえ、ツービートがレギュラーだった、フジテレビ系「笑ってる場合ですよ!」で、同作に出演することを発表した際に、きよしは生放送の中で丸刈りになったという。

きよしは「せっかく丸刈りになったのに、出番はなかった」と苦笑い。それでも「夜はバイキングで、デヴィッド・ボウイが歌ってくれました。気さくで、いい人でした。毎日、盛り上がりました」と振り返った。

ラロトンガ島は、男性がフィジーなどに出稼ぎに行くことから、女性が多いという。きよしは「ご飯を食べていると、お母さんがうちの娘と結婚しろって、言ってくるんです。フィジーの人はふくよかな人が多いんですが、ラロトンガの女性はスリムできれいでした。でも、重婚になるし、刑務所もあったし」と笑わせた。