北方謙三氏、直木賞選考委員を退任「ここで得たもの生かし最後の長篇に挑みたい」23年間務める

芥川賞・直木賞の贈呈式に出席した北方謙三氏(2015年8月撮影)

作家北方謙三氏(75)が24日、直木賞選考委員を退任すると発表した。日本文学振興会を通じて00年上半期から46回、23年間にわたって選考委員を務めてきた。

北方氏は、日本文学振興会を通じてコメントを発表。「若い才能に、圧倒され続けた日々だった。いつも自分の立ち位置を見つめ直さなければならなかった。私が鈍磨するのを防いでくれた賞だったと思う。今後、私はここで得たものを生かし、最後の長篇に挑みたい」とした。

北方氏は、このほど発表された168回の選考会をもって退任の意向を正式に示したという。