歌手三浦大知(35)が先進光学衛星「だいち3号」を応援する。国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測衛星のアンバサダーに起用されることが25日、決まった。
2月12日に予定されている先進光学衛星「だいち3号」(ALOS3)を載せたH3ロケット試験機1号機の打ち上げに向けて、「だいち」シリーズ衛星のさらなる認知向上を目的としたもの。アーティストがJAXAの地球観測衛星のアンバサダーに就任するのは、初めてのこと。
就任に伴い、「だいち」シリーズ衛星のイメージソングとして三浦が書き下ろした新曲「ALOS」(エイロス)が使用されることになった。また、JAXA筑波宇宙センターでの撮影の模様も入れたミュージックビデオも制作された。新曲「ALOS」は2月1日から各種音楽配信サイトで配信予定となっている。
JAXAの応援アンバサダーへの就任リクエストを受け「このたびは『だいち』シリーズ衛星の応援アンバサダーのお話をいただき、とても光栄です。楽曲制作をするにあたり、筑波宇宙センター、そして種子島宇宙センターにて、このプロジェクトに関わっているスタッフの皆さんのお話を聞かせていただき、また『だいち3号』の実機や『だいち3号』の打ち上げを支えるさまざまな施設を見学させていただきました。『だいち』シリーズ衛星に込められた思い、そしてこのプロジェクトに人生をかけて携わっているスタッフの皆さんの願い、情熱、魂。皆さんのお話や見せていただいた風景を通して受け取ったその全てを詰め込んだ一曲を作りたいと思い制作しました。この楽曲が、聴いてくださった皆さんと『だいち』シリーズ衛星をつなぐ1つの橋になれば幸いです。『だいち3号』が宇宙に到達し活躍することを心から楽しみにしています」とコメントした。
◆「だいち」シリーズ衛星 地震、豪雨による水害・土砂災害、森林火災、火山噴火などのさまざまな災害の監視や状況把握、地理空間情報の整備・更新などへの貢献を目的とした地球観測衛星。光学センサーとレーダーセンサーの両方を搭載した初代「だいち」は06年から11年にかけて運用され、レーダーセンサーを搭載した「だいち2号」は14年に打ち上げられ今も活躍中。光学センサーを搭載する「だいち3号」は23年2月12日の打ち上げを予定。
<三浦大知の一問一答>
-アンバサダーのオファーを聞いたときの感想、そして何を今後伝えていきたいか教えてください。
まずは、“だいち”という名前で本当に良かったなと思いました(笑い) このようなお話をいただけることはすごく光栄なこと。事前に筑波宇宙センターでもいろいろお話を聞かせていただき、人工衛星にいかに生活を支えてもらっているのか知ることができました。天気予報やナビゲーション、そして災害発生時などいろいろなところで活躍しており、自分たちの生活は人工衛星抜きでは語れない部分もあると思います。今後、「だいち3号」、「だいち4号」がみなさんにとって身近に感じられるような、届け方・伝え方が出来たら良いなと思っています。
-「だいち」シリーズ衛星のイメージソングにはどんな思いを込めたいですか。
今日、種子島宇宙センターでいろいろな場所を見学させてもらい、話を聞かせていただいた上で楽曲制作を最終段階にもっていこうかなと思っています。本当にいろいろな問題や困難を乗り越えながら、たくさんの方々がこの地球の安全や平和を見守るために、「だいち3号」、「だいち4号」を宇宙に打ち上げる。みなさんを応援できる楽曲を作りたいと思います。
-今回、種子島宇宙センターを見学した感想を教えてください。
本当にいろいろな場所を見学させていただき、その規模やスケールが全てすごかったです。たくさんの方々の思いがつながり、打ち上げロケットや「だいち3号」があると思うと、感動しました。
-実際に打ち上げられる「だいち3号」を見た感想を教えてください。
先日筑波宇宙センターでいろいろな話を聞かせていただいてから、ようやく本日「だいち3号」についに会うことができました。これだけたくさんの方々がバトンをつないできたからこそ、ここに「だいち3号」がいると感じています。みなさんの情熱と技術の結晶だと思いました。
-「だいち」シリーズ衛星のイメージソング制作のヒントはありましたか。
たくさんのキーワードがあったと思います。そのキーワードをもとに、最終的に音楽を通して、みなさんの心に届くような、そして「だいち3号」も喜んでくれるようなそういう曲を作れたらなと思いました。
-アンバサダーとして伝えたいことを改めてお聞かせください。
このプロジェクトを、思い、情熱でつないでいるのが、人です。スタッフのみなさんの話を聞いて、とても感動しました。そういう思いを、音楽を通して伝えていきたいです。また、自分が人工衛星について勉強する前は、「こんなに(人工衛星に)お世話になっているんだ」と意識して生活していなかったと思います。人工衛星なしでは、生活の安全、地球の平和は守られていなくて、常に人工衛星が見守ってくれているということ。そしてとても身近なものとして、宇宙や人工衛星を感じていただけたら良いなと思います。もっと身近に感じてもらえるように、自分自身も勉強しながら、人工衛星やロケットのこと、そして宇宙のことを、みなさんと一緒に考えていけたらと思います。また、(本プロジェクトに関わった)みなさんが抱えている思いには自分は程遠いと思うんですけど、思いや情熱、ここまでどんな工程を経て、道のりを越えて、ここにきたか。というところを、たくさん話を聞かせていただいて、一部に触れていただいたような気持ちになっています。なので、「いよいよ打ち上げます」と決まる際の気持ちは…想像できないというか。打ち上がる前から、自分もちょっと泣きそうな気持ちになりそうだなと、とても思います。今日、ひとつひとつ丁寧に思いをこめて作業している話を聞かせていただいて、その思いがつながって宇宙に「だいち3号」が到達するということを、一個人として本当に応援していますし、楽しみにしています。