高橋幸宏さん「オールナイトニッポン」追悼番組 40年前の貴重な音源続々

ニッポン放送特別番組「オールナイトニッポンPremium~高橋幸宏さんを偲んで」

先月70歳で死去した「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」の高橋幸宏さんを追悼するニッポン放送特別番組「オールナイトニッポンPremium~高橋幸宏さんを偲んで」が15日夜、放送され、貴重な音源や関係者のコメントが紹介された。

高橋さんは今から40年前、83年4月から9カ月間、

火曜深夜に「高橋ユキヒロのオールナイトニッポン」を担当。当時の放送音源はニッポン放送に残されていなかったが、SNSで呼びかけたところ、多くのリスナーから全35回中32回分の音源が提供された。

特別番組は、83年4月12日の第1回のオープニングからスタート。その内容はなんと高橋さんのショートコントで、特別番組を進行する上柳昌彦アナウンサーも思わず「シュールなことやってらっしゃいましたね」とびっくり。「きょうは湿っぽくでなく、楽しく幸宏さんをしのんでいきたいと思います」とした。

高橋さんと交流のあったさまざまな関係者からの貴重なコメントも放送。当時、ニッポン放送の担当ディレクターだった佐々(さっさ)智樹さんは「YMOって日本のポップグループで世界に羽ばたいた最初のグループ。深夜放送には深夜の若者の独特の文化があった」とし、起用理由について「ちょっと先に行っているというところと、すごく音楽を大切にしているところ。世界に飛び出したミュージシャンをパーソナリティーにして、新しい音楽を発信していくのが必要だと思った」と振り返った。

高橋さんの人柄については、「とにかく非常にまじめな人でした。ピュアだし、ストイックで物事に対して真摯(しんし)に向き合う、感性が鋭い人でした。かっこ悪いことが好きじゃない。細かいところまでこだわっていた。音楽家であり、ファッションデザイナーでもあるので、ものにこだわるところがよく出ていた」と語った。

番組では、釣り好きの高橋さんのために企画された伝説回「深夜のアナゴ釣り大会」(83年7月19日放送)もオンエア。火曜日の深夜に「チャポチャポ」と釣り船の音ともにアナゴ釣りの模様をオンエアしたこの回は、ニッポン放送社内でも物議を醸したが、アナゴ釣りの船にはテレビの有名プロデューサーやディレクターも同乗していたという。「高橋ユキヒロのオールナイトニッポン」が当時のテレビマンにとっても最先端の「とがった番組」だったというエピソードも明らかにされた。

番組の最後には、83年12月27日に最後の日本武道館公演の音源とともに4時間スペシャルとして放送した最終回の音源がオンエアされた。