<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
YOSHIKI率いる4人組ロックバンド、THE LAST ROCKSTARSのデビューツアー千秋楽となる米ロサンゼルス公演が、日本時間11日に行われた。ドラムを打ち鳴らす、「ロックミュージシャンYOSHIKI」としての躍動ぶりが印象に残った。
同バンドは昨年11月、YOSHIKI、HYDE、SUGIZO、MIYAVIにより結成された。1月末から日本で始まった初のツアーを、YOSHIKIが拠点を持って約25年のロサンゼルスで締めくくった。YOSHIKIはライブのMCで「LAは僕のホーム。戻ってこられてうれしい」と笑顔でコメント。現地の観客に対し「僕がなぜLAでほとんどプレーしないのかというと、君たちを楽しませるのが難しいから」などとジョークも飛び出し、言葉の端々から楽しんでいる様子が受け取れた。
本格的にYOSHIKIを取材するようになって1年ほどだが、現場はいずれもクラシックコンサートやディナーショーで、ロックアーティストとしての姿を生で見たのは初めてだった。昨年5月に最愛の母を亡くしたショックが癒えない中、一連の取材では声を震わせるシーンも時折見られたが、ロサンゼルスでのYOSHIKIは最後まで笑顔を絶やさなかった。ライブの最終盤ではスモークが噴き出る装置を手にし、客席前方を練り歩くシーンもあった。観客を盛り上げに盛り上げ、やまない「LAST ROCKSTARS」コールの中、すがすがしい表情で退場したことも記憶に残っている。
激しいドラムプレーの直後にもかかわらず、終演後に取材の時間をつくってくれたサービス精神と体力にも感嘆した。ベースとなる音楽活動はもとより、自身の名前を冠したワインやシャンパン、オーディションプロジェクトなど仕事は多岐にわたり、超がつくほどに多忙な人でもある。ツアーが無事終了した心境を聞かれると「とりあえず、1日、2日でいいから休みたい。去年の夏からすごいスケジュールだったので…」と本音も。超人的な働きぶりにのぞく人間らしい一面になぜかホッとしつつ、バンドの今後については「計画はたくさんあって、ミーティングは頻繁にしてます」と前向きに語っていた。
全身全霊のステージから一転、柔らかに取材に応じる姿は「同一人物?」と思ってしまうほどだったが、このギャップも魅力の1つなのかもしれない。【遠藤尚子】