20年に英王室を離脱して米カリフォルニア州に移住したヘンリー王子(38)と妻メーガン妃(41)が、ロンドン近郊のウィンザー城の敷地内にある邸宅フロッグモア・コテージからの退去を迫られていることが分かった。英テレブラフ紙によると、チャールズ国王が弟のアンドルー王子のために夫妻にフロッグモア・コテージを明け渡すよう求めているという。同コテージは昨年死去したエリザベス女王から18年に結婚祝いとして贈られたもので、退去によって夫妻は英国内での拠点を完全に失うことになる。
夫妻は離脱後、公的資金240万ポンド(約4億円)以上を費やしたと言われるフロッグモア・コテージの改修費を全額返済している。
報道によると、王室のスリム化を目指す国王は未成年への性的虐待疑惑で公務から退いたアンドルー王子の手当を4月から年間24万9000ポンド(約4170万円)削減する予定だといい、これによって現在暮らすウィンザー城内の邸宅を維持することが困難になった王子にフロッグモア・コテージへの転居を提案したという。王子は転居に抵抗を示しているというが、王室の情報筋によると国王は弟をホームレスまたは無一文にすることはできないため、38年から暮らす現在の邸宅よりもかなり小さいフロッグモア・コテージを譲る計画だという。
バッキンガム宮殿からもヘンリー王子夫妻の代理人からも報道に関する正式なコメントは出されていないが、国王は今年1月に王子が回顧録「スペア」を出版した直後に退去を求めることを決めたと英サン紙は伝えている。夫妻の友人は「最終通告で残酷な罰のように感じる」とコメントしているが、同紙の王室記者は「もうここでは歓迎されない」という2人に対するはっきりとしたメッセージだと述べている。
夫妻が米国に移住した後のフロッグモア・コテージは、ヘンリー王子のいとこでアンドルー王子の娘ユージェニー王女に貸し出されている。一家はエリザベス女王の即位70周年を祝う祝賀行事ために昨夏帰国した際などは同邸宅に滞在しており、離脱後も英国内の拠点として使われている。5月に行われる国王の戴冠式に夫妻が出席するのかどうか注目を集めているが、出席が決まって渡英することになれば、それがフロッグモア・コテージへの別れとなる可能性が高そうだ。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)