KANのがん罹患部位、先天性の比率は約2% 胎児と母体結ぶ卵黄管が残る/メッケル憩室とは

KAN(2011年10月撮影)

「愛は勝つ」などで知られるシンガー・ソングライターKAN(60)が18日、がんに罹患(りかん)したと公式サイトで発表した。

診断の結果、「メッケル憩室癌」で、治療を最優先するため、4月からのツアーを中止したが、2本のレギュラーを務めるラジオ番組は継続出演するとしている。

◆メッケル憩室 憩室と呼ばれる内臓の外側に飛び出た袋状の突起物が、小腸の壁の一部にできたもの。出産の際に胎児と母体を結んでいる卵黄管が、出産後に残ってできる。この憩室が生まれつきみられる人は人口の2%程度とされ、男性に多く、ほとんどの人は無症状といわれている。メッケルは発見した19世紀ドイツの解剖学者の名から。