福士蒼汰、初の弁護士役に挑戦「視聴者の方々が感情移入できるように」テレ東「弁護士ソドム」

テレビ東京系ドラマ「弁護士ソドム」で主演する福士蒼汰(C)テレビ東京

俳優福士蒼汰(29)が、4月28日開始のテレビ東京系連続ドラマ「弁護士ソドム」(金曜午後8時)で主演を務め、自身初の弁護士役を演じる。このほど取材会に応じ、“詐欺加害者専門弁護士”の主人公、小田切渉への意気込みを語った。

「自分の目的があって、信念があっていうキャラクターなので、そのためにある種、お芝居をしているというか。自分の信念を貫いて生きていて、いろんな顔を持っている人なので、ある種、役者としてはいろんな芝居をするという意味では近い部分がある」

 

人間的な深みがあるという。

「人間的な部分をどこまで話そうかなっていうのもあるんですけど。でも彼自身は普通の男の子で。でも『弁護士ソドム』っていう悪徳弁護士と呼ばれるようになってしまったきっかけというものは、彼の過去、子供の頃、家族との間に生まれたものがある、というのが設定にあるので。家族愛だったりとか、人間に対しての愛というものは、彼が欲しているものなんだろうなっていうのを感じながらやっていますね」

 

世の中的に見れば、「悪」に加担する部分は否めない。

「いろんな詐欺をした加害者側にもいろんな気持ちだったりとか裏側があったりするので。本当に悪い気持ちがあって詐欺をする人もいれば、やらされてむしろ被害者のような加害者もいるということもあったりとかいろんな形がある。そういう人を客観的にさばいていくというか。だから、やらされていた加害者の人に対して、渉という僕が演じる弁護士がどういう決断を出していくのか、というのは見てのお楽しみです」

 

実際に台本を読んでの感想を明かした。

「台本を読んで、法廷シーンは面白いなと思って。基本的に勝ち筋が同じなんですよね。渉がこうなったら勝つっていう。最後の締め方とか一緒で、民事の裁判における形っていうのが面白いなって思って。こういう風に描かれていくんだっていう。民事だからこそ、示談でみたいなっていう。そういう裁判において周りの人間の心の動きっていうのは面白かったなと思います」

 

ドラマ撮影の現場は明るいという。

「玄理さんとは初共演で。すごく明るい方。本当に結構ダークな作品なんですけど、笑いと笑顔も絶えない現場になっていて。監督とも密にコミュニケーションをとって、こういうシーンはちょっと変えていこうとか、こういう風な演出にするかな、という話を結構密にできているかなと思います」

 

加藤清史郎(21)とも初共演となる。

「清史郎くんは初共演で、まだそんな深く関わっているシーンがないんですけど。すごく真面目そうで、信念があってハッカーっていう役で。これから、渉の家族のような存在になるキャラクターなので、すごくそこに渉も愛を求めているんだろうし。でもそこに簡単に愛を注げないっていうか、愛に対して求めてるけど恐怖心がある、みたいなところを描けていけたらいいなっていうふうに2人で思いますね。ある種の家族の形だと思うので」

 

乃木坂46の山下美月(23)との共演シーンについても語った。

「美月ちゃんはこの間、一緒のシーンがあって。明るい子です。すごくぴったりだなって、作品のキャラクターに思いましたね。変装をしたりするんですよ、作品の中で。いろいろファンの人はうれしいだろうなっていう感じのキャラクターなので、見どころのひとつです」

 

役づくりは、プロデューサーと何度も話し合いを重ねた。

「今回、渉が主人公になるので。主人公に視聴者の方々が感情移入というものをできるように見せたいし、同時にエンターテイメントとしての魅力というものを伝えていきたい。めちゃくちゃ人間を描くと地味になってしまったりするので。そういうのは映画とかでよくあるかな。テレビドラマとして新しい夜8時の枠でエンターテイメントを見せたいというコンセプトだったので。渉の心を大事にしながらエンタメを伝えていくというところをすり合わせていったりとかしていった感じですかね」

 

今回は福士のアイデアも盛り込まれたという。

「自分がやりたいお話、恋愛ものやりたいですとか、アクションやりたいですみたいな話の中で、詐欺の話みたいなのって面白いよねって話をして。元々あった企画とその詐欺をガッチャンコさせて。弁護士っていう元々あった企画と、じゃあそれを詐欺部の専門の弁護士にしようみたいな。あとは家族の話とか。そういうのを自分がやりたいものとガッチャンコさせてもらったりとかですね。ちょうどたまたま見た映画とかドラマで詐欺のものが多くて。詐欺物って結構アクション作品にもなるなと思ったんですよね。ハラハラドキドキもやっぱりアクションだなって思うし。だからそういうのを含めてアクション、詐欺物みたいなところをやりたいなと思ったのが最初でした」

 

現在29歳。20代最後の演技を満喫している。

「今はすごく楽しくて。もちろん、全然楽しくない時期もあって。でもやっていくんですけど、やっぱり人生と同じように役者の人生にも波があって。でもその中で落ちている時にも学ぶものがあるし。自分の気持ちが高い時にも学ぶものがあって。その時その時に自分の素直な気持ちに気づいてあげていくのが、大事かなって思いながら。今はすごく楽しくシンプルにやっているので。能動的にいろんな台本だったりとか、演技とかを考えていって。いろんな人にいい影響が回っていけばいいなって思いながらやってますね」

 

高い波もあれば、低い波もある。

「生きていればいいんですよっていう感じはあって。落ちている時でも、心が落ちていっても、落ちているなって思いながら生き続けていれば、絶対波はまた上がってくるっていうのを、信じてやっているっていうのが心の持ちようですかね。あとは出会い。すてきな監督に出会えるとか、すてきなプロデューサーさんに出会って一緒にお仕事をするっていうこととか。そういうのが自分の波を送って、持ち上げてくれるきっかけになるかなと思います」

 

これまで「金曜8時のドラマ」として放送していた枠をリニューアル。第1弾は完全オリジナルドラマ「弁護士ソドム」。「ソドム」とは旧約聖書に登場する街の名前で、「退廃」や「悪徳」の象徴とされる言葉。本作は、周りから「ソドム」と呼ばれる型破りな“詐欺加害者専門弁護士”が主人公。弱者を食い物にする“詐欺加害者”の味方をし裁判で勝たせていく。

 

◆福士蒼汰(ふくし・そうた)1993年(平5)5月30日、東京都生まれ。11年の日本テレビ系ドラマ「美咲ナンバーワン!!」で俳優デビュー。同年のテレビ朝日系「仮面ライダーフォーゼ」でドラマに初主演した。13年のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」、Amazonオリジナルドラマ「星から来たあなた」などに出演。183センチ。血液型O。