坂本龍一さん「深くいろいろなこと考えざるを得ない。大きく変わりました」中咽頭ガンの診断受け

坂本龍一さん(2016年撮影)

NHKは4日、先月28日に亡くなった音楽家・坂本龍一さんの追悼番組「クローズアップ現代 坂本龍一 最期まで音楽と共に」を放送した。

番組内では、9年前に中咽頭ガンと診断されたことについて触れた。当時について坂本さんは「やっぱりショックでしたよ。やはりそれは深くいろいろなことを考えざるを得ない。本当にあとどれぐらい残されているか分からない。時間がね。もう限られた時間だから。やっぱり十ある中で一つ、二つ。本当にやりたいことだけをやろうというのは、大きく変わりました」と振り返った。

中咽頭ガンと診断された頃から、街の雑音など何げない日常の音を集めて音楽を生み出そうとしていたことが紹介された。森に行って鳥のさえずりや木をたたいた時に鳴る音などを集める他、雨の日には雨が窓やバケツにぶつかる音などを録音している映像が流れた。

その理由について「僕らは24時間ほとんど音に囲まれて生きていますけれども、生存にあまり必要ない音は無視している。ゴーって音も、通りの音も同等の存在理由があって、それは人間が勝手にいいとか悪いとか決めている。それはやめて公平に音を聞いたほうがいいなと。そういう態度をとって音に接するといかに普段、自分というものが固定化されたフィルターによっておりに閉じ込められているかということが見えてくる」と持論を展開した。