俳優平野宏周(24)が、映画「妖獣奇譚 ニンジャVSシャーク」(坂本浩一監督、14日公開)で映画初主演を務める。このほど、日刊スポーツの取材に応じ、意気込みを語った。【聞き手=高橋洋平】
◇ ◇ ◇
芸能界デビューから8年。ついに映画初主演を勝ち取った。
「すごく思い入れのある作品にしたいという意気込みで挑みました。実際出来上がった映像を見て、出演させていただいてうれしかったという気持ちと、もっとこの作品がいろんな人に伝わればいいなという気持ちでいっぱいです」
ドラマ初主演を飾った20年のテレビ東京系「ウルトラマンZ」でコンビを組んだ坂本監督(52)と再びタッグを結成した。坂本監督はアクションの大家で、過去に「ウルトラマンシリーズ」や「仮面ライダーシリーズ」を手がけてきた。
「坂本監督に『またぜひご一緒させていただきたいので、お仕事ください(笑い)』と楽屋で何げなくお願いしたら、坂本監督は『うん、分かった』っておっしゃって、そのくらいのテンションで数カ月後に実際にオファーしていただいて…。本当に僕は感動しましたし、とてもおとこ気がある方だなと思いました」
忍者とサメという国内外で人気の2大ジャンルを掛け合わせた話題作だ。他にもアクション、ゾンビ、スプラッターなど盛りだくさんのノンストップエンターテインメントの中で、主人公の潮崎小太郎役として存在感を発揮。忍者として、初めての殺陣を完璧にこなした。
「アクション自体はウルトラマンの時にやったことはあるんですけど、刀を使ったアクションは初めてでした。最初は全然右も左も分からずの状態でやってました。剣の振り方、刀の振り方すらも分からなかった。クランクイン前に練習させていただいて、坂本監督に教えていただきました」
映画の目玉は、巨大サメとの海中決闘シーンだ。平野の動きに合わせ、CGのサメが完全にフィットしている。CGとはいえ、迫力ある仕上がりになっている。
「坂本監督から『サメはこう動くよ』って先に言われて、それを聞いた僕がサメの動きをイメージして刀を振って、そこに坂本監督がサメをCGでハメてくれてるって感じですかね。僕が合わせてるっていうよりは、僕の動きに、坂本監督がCGで合わせてくださいました」
完成した映画を見て、出来上がりに満足している。
「率直な感想として、とても楽しかったですし、スッキリしました。終わり方を含め、誰が見ても分かりやすいストーリーになっています。入り込みやすいし、爽快で、スッキリした作品だと思います」
アクションは平野の魅力の一部に過ぎない。「今回、アクション系をやらせていただいたので、またこういう機会をいただければうれしい」と感謝しつつも、先を見据えていた。
「人間ドラマだったり、いわゆる日常の一部を切り取ったような作品に出演させていただけたらいいなと思います。お芝居はすごい好きなので、どんな役柄もどんな作品も出させていただきたいと思っています」
小1から中3まで野球経験者で、芸能界入り後も、東京ドームで行われた軟式球での野球大会で、本塁打を打ったこともあるという。先月のWBCで、14年ぶりに世界一を奪還した侍ジャパンの活躍にも刺激を受けていた。
「WBCで日本が沸いたあと、その熱をそのままどこに持っていくかってなると、やっぱりサメ映画しかないんじゃないか! と思っていて。だから、映画界も、国産のサメ映画も、負けじと日本代表としてやっていかなきゃいけないと思います。それぐらい、WBCには勇気と感謝をもらったので。僕らも何か、この映画を通して海外の方や日本の方の、感情を揺さぶる何かを伝えられればいいかなと思います」
◆平野宏周(ひらの・こうしゅう)1999年(平11)4月1日、横浜市生まれ。小1から中3まで野球に取り組み、高校ではアメリカンフットボール部でQBとしてプレー。高校在学中、サンミュージックに所属。20年に「ウルトラマンZ」でテレビドラマ初出演。趣味はサウナ、ゴルフ。183センチ。血液型O。