北野武監督(76)の6年ぶりの新作「首」が、カンヌ映画祭で21年に設立された「カンヌ・プレミア」に日本人監督の作品として初めて出品される。同部門は世界史、民族、風土、生活習慣、信仰など現代社会を取り巻くテーマを描いた作品が選出される。同監督は公式サイトを通じ「カンヌには数回行ってますが、熱狂的な歓迎を受けるのでうれしいです。またフランスのファンに会えるのが楽しみです」とコメントした。
「首」は北野監督が19年に出版した初の歴史長編小説を映画化。羽柴秀吉と千利休に雇われた曾呂利新左衛門が、織田信長に反旗を翻し逃走する荒木村重を捕らえ、身柄を千利休に託す。明智光秀、徳川家康らも巻き込んだ首を巡る戦国時代、具体的には本能寺の変をテーマに書き下ろした。
北野監督は93年に「ソナチネ」が、ある視点部門、99年「菊次郎の夏」と10年「アウトレイジ」がコンペティション部門に出品などカンヌ映画祭と縁が深い。