フジ深夜ドラマ主演の森田望智「全裸監督」で学んだ役作りの大切さ「全身全霊で自分をささげる」

フジテレビ深夜ドラマ「バイバイ、マイフレンド」に出演する森田望智(撮影・高橋洋平)

女優森田望智(26)がフジテレビ系深夜ドラマの「バイバイ、マイフレンド」(9日深夜スタート、全4回)で地上波ドラマ初主演を務める。同枠はフジテレビが誇るドラマのヤングクリエイターたちが月替わりで担当する連続ドラマ枠「火曜ACTION!」。このほど森田が取材会を開催し、最終回となる第3回は役作りについて語った。【取材・構成=高橋洋平】

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森田はNetflixの「全裸監督」シリーズで、ヒロインのAV女優黒木香こと佐原恵美役を熱演。体を張った演技は当時、話題を呼んだ。

「役作りの大切さっていうのは『全裸監督』で学んで、いかに準備が大事かっていうのをすごく身に染みて感じました。その1個1個の作品に対して、全身全霊で自分をささげるぞっていう思いは今も続いているし、そこから続いてるかなと思います」

森田の役作りの基本は、リアリティーの追求にあるという。

「私はやっぱり役をやるときにどうしても実在する人で、もしそういう経験をされたり、役に近い経験をされた人って、どうしてるんだろうって調べたり、リサーチをすることが多い。そこで行き着いたというか、その方がよりリアルになるんじゃないかと思ってて。生身の方の声だったりとか、取材だったり、思っていることとかをなるべく見つけられるようにって思っています」

今回も役作りの一環で、友人を亡くした過去を持つ主人公と同じような境遇の人を取材した動画を何度も見直したという。

「私の中では当たり前というか、限られた時間の中でできる最大限はしたいなっていう中にリサーチだったりとかがあって。すごくリアルさをいつも求めているので。本当にここの世界に存在している人間にするためには、どうしたらいいんだろうっていうところから、そういう役作りの仕方をしてます」

その徹底したリサーチは「全裸監督」がきっかけだった。

「やっぱり脚本って人が作っているから本物ではないので、いかに本物に近づけるかっていう作業をすることによって、見てるお客さんがすごくこの人絶対いるじゃんって思ってもらえる。そういう意識が『全裸監督』でより一層芽生えたのは事実です。そこからそういう思いがすごく強くなった作品で、今もつながってると思います」

森田の演技は深い。表面だけでなく、内面も演じきる。

「表面的に悲しんだりとか、楽しんだりっていうのって、同じ表情にしかならないし、本気で思っている顔と全然違うんですね。例えば『笑顔で写真お願いします』って言われた時の笑顔って、心からの笑顔じゃなかったりするじゃないですか。今その場で作らなきゃっていう意識だから、その心が反映されていないというか、本当に楽しんで笑っている笑顔にしたいっていう思いがあって。だから、そういう写真は私は苦手なんですけど、例えば、家族写真とかも笑顔でって言われた時に本当の笑顔の家族写真ってなかなかないと思うんですよね。それを映像で体現したいなっていう思いがあって。やっぱり本当の笑顔と作った笑顔は全然違うので、そこは私が心引かれる部分なんですよね。多分見てて。だから自分がそうなりたいっていう思いがあるんだと思います」

来年には、Netflixで全世界に配信される人気コミックの実写映画「シティーハンター」でヒロインの槇村香を演じる。役の関係で、昨年に25センチも髪を切った。今作は自らの主張で全4編を通じて眼鏡をしている。徹底した役作りは続けていく。

「前までこうやりたい、ああやりたいって言ってたんですけど、何かそうするとすごく自分を狭めてる気がする瞬間があって。周りの方にこれ向いてるよって言われて演じた時に、そうかなって思いながらやった時になんか、私意外とこっち合ってるのかもっていう発見があったりとかして。だからそういう目標は立てつつ柔軟に、どの作品でもやっぱり、どこかで生きてる人間にって思ってもらえるように、演じていきたいなっていうのが一番大きいです」(おわり)

◆森田望智(もりた・みさと)1996年(平8)9月1日、神奈川県生まれ。11年に芸能活動を開始。映画は17年「一週間フレンズ。」、22年「さがす」、ドラマは20年にTBS系「恋する母たち」、21年はテレビ朝日系「言霊荘」、22年はTBS系「妻、小学生になる。」などに出演。163センチ。血液型O。

◆放送日程

16日(火)深夜0時35分~同1時5分(第2話)

23日(火)深夜0時45分~同1時15分(第3話)

30日(火)深夜0時25分~同55分(第4話)

※関東ローカル、各話放送終了後、TVer、FODなどで見逃し配信を実施