天海祐希(55)が15日、東京国際フォーラムで行われた主演映画「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」(常廣丈太監督、6月16日公開)会見で、14年1月期からテレビ朝日系で放送がスタートし9年、続き、映画になったシリーズへの思いを語った。
取調室が舞台という、画期的な企画として立ち上げられた当時は、シリーズ化はもちろん、映画化まで「自分の考えが行けていなかった」と明かした。一方で「9年同じ作品に携わることがなかった」と特別な作品であることを認めた。
「緊急取調室」は、可視化された特別取調室で厄介な被疑者と対峙(たいじ)する、捜査一課の取り調べ専門チーム「緊急事案対応取調班(通称キントリ)」を描く。天海演じる、たたき上げの刑事・真壁有希子をはじめ、クセ者ぞろいのベテラン取調官たちが、取調室を舞台に一筋縄ではいかない犯人と、銃も武器も持たない生身の人間同士の“言葉の銃撃戦”を展開する、斬新な企画として放送がスタートした。
質疑応答で、立ち上げ当時に思い描いたイメージと、映画化でフィナーレを迎えるにあたっての思い、印象の違いはあるか? と質問が出た。天海は「他の、これまでの刑事物とは違う立ち位置で、取調室がメインになりますよ、というところから入っているので。これがずっと続いていく確信もなかったですし、皆さんに受け入れていただけるのか? という不安も、もちろんありましたし」と、そもそもシリーズとして続くかどうか分からなかったと振り返った。そして「本当に実際、ここまで続けさせてもらったことの方が、私にとっては夢みたいなこと。映画になったら、いいね…なんて、始まった当時は思わなかった。そこまで、自分の考えが行けていなかった」と映画化はイメージになかったと明かした。
シリーズを重ねていく中で「何となく映画になったら、いいね…みたいな話が何年も前からあって」と、映画化の機運が高まってきたという。それが1つの形になったが「具体的な形になるのも驚いたし。地味なおじさんばかりで映画になるのかと笑って話していた。見ていただく目前になっているのが不思議な感じ」と喜びだけではない、複雑な心中をのぞかせた。
自身の俳優人生にとって、どのような位置付けの作品かと問われると「私の役者人生の中でも9年、同じ作品に携わるということがなかったので。そこを踏まえると、とても大きな意味を持つ作品。これまでやってきた、他の役も同じように大事なものだという前提はありますけど」と答えた。
「緊急取調室」は、スリリングかつ爽快な物語が受け、17年4月期、19年4月期、21年7月期と連ドラは4季放送され、全39話の平均世帯視聴率は13・1%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)を記録。15年9月と今年1月にはドラマスペシャルも放送された。
映画は、超大型台風が連続発生し、国家を揺るがす非常事態の最中、内閣総理大臣・長内洋次郎(市川猿之助)は、災害対策会議に10分遅れて到着。その「空白の10分」を糾弾する暴漢・森下弘道(佐々木蔵之介)が現れ、総理大臣襲撃事件が発生する。警視庁は、森下の起こしたテロ事件を早急に解決するため、キントリの緊急招集を決定。真壁有希子らキントリチームは取調べを開始するが、森下は犯行動機を語らないどころか「取調室に総理大臣を連れて来い!」と無謀な要求を繰り返す。取調べが行き詰まる中、長内総理に“ある疑惑”が浮かび上がり、有希子は真相解明のために「総理を取調べたいんです」と総理大臣を事情聴取すべく動き出し、全てを懸けて、前代未聞の取調べ…内閣総理大臣との最後の闘いに挑む。