「クリード」主演ジョーダン、薬師寺、飯田、西岡、山中レジェンド王者4人絶賛に「アリガトウ」

映画「クリード」過去の逆襲ジャパンプレミアレッドカーペットイベントを行った左から山中慎介氏、飯田覚士氏、主演のマイケル・B・ジョーダン、薬師寺保栄氏、西岡利晃氏(撮影・野上伸悟)

米俳優マイケル・B・ジョーダン(36)が初来日し、17日、東京・後楽園ホールで行われた主演&監督作「クリード 過去の逆襲」(26日公開)ジャパンプレミアレッドカーペットイベントに参加した。1962年(昭37)4月に開業した後楽園ホール61年の歴史で、洋画のイベントが行われたのは初めて。

この日は、元WBCバンタム級王者の薬師寺保栄氏(54)と山中慎介氏(40)元WBA世界スーパーフライ級王者の飯田覚士氏(53)元WBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃氏(46)の、日本が誇る名王者4人も駆けつけ、リング上でジョーダンに特製チャンピオンベルトを贈呈した。

4人の名王者は、ジョーダンに映画を見た感想を伝えた。薬師寺氏は、英語で「プロに転向したら、どうですか?」と呼びかけた。飯田氏は「ボクシングシーンが本格的。『ロッキー』から『クリード』まで含めて、最もリアル」と絶賛。ジョーダンは「アリガトウ」と日本語で感謝した。

西岡氏は「パンチ、ディフェンス、かわし方のレベルの高さに驚いた。今までで一番、迫力あるボクシングシーンで、トレーニングシーンも迫力がある。そして家族のシーンに感動した。一番の見どころ」と人間ドラマの部分も評価した。ジョーダンは「すてきな感想を、ありがとうございます」と感激した。

山中氏は「動きに見とれてしまいました。しっかり練習して、仕上げてこられたことが伝わり、内容もシリーズらしいシーンがたくさんあった。何より迫力。会場の豪華さが素晴らしい、皆さんに見て欲しい映画」と賛辞の言葉を繰り返した。

ジョーダンは「クリード 過去の逆襲」で、ボクシング映画の金字塔「ロッキー」シリーズでロッキーが死闘を繰り広げた、親友アポロの息子アドニス・クリードを演じた。劇中で、クリードは新時代の王者という設定だが、日本が誇る名王者4人と並び「本当に最高の気持ち。現実の世界でのチャンピオン達の中に立っている。特別な気持ち。ボクサーの方に、ちゃんと作ったと言ってもらえる映画を作ったつもり」と力を込めた。そして「全てをかけてリングに上がる、生けるレジェンドたちに尊敬の念を持っています」と熱っぽく語った。