カンヌ映画祭脚本賞受賞の坂元裕二氏 今後について「当面、映画を書くことは決まっています」

カンヌ国際映画祭「脚本賞」を受賞し凱旋会見でトロフィーを手に笑顔を見せる坂元裕二氏(撮影・足立雅史)

カンヌ映画祭(フランス)脚本賞を受賞した「怪物」の坂元裕二氏(56)が29日、授賞式から一夜明け東京・羽田空港に帰国した是枝裕和監督(60)と会見を開いた。

坂元氏は同監督からトロフィーを渡され「実感はあまりない。受賞を初めて聞いた時は(28日)午前4時くらい。寝ていたもので夢を見ているよう…まだ続いている」と語った。

19歳で第1回フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞しデビュー。91年の「東京ラブストーリー」など人気ドラマの脚本を多数、手がけたが、当初は映画の世界で活動したいと考えていた。96年には監督作「ユーリ」を公開も「監督に向いていないと分かった。辞めようと思い…30年もたつと今なら出来ると思ったが、是枝さんの仕事を見て無理だと分かった」と語った。今後については「カスカス。絞っても出ない。何が書けるのか正直、見えておりません。当面、映画を書くことは決まっています。ドラマを書くことは決まっていません」と明かした。