MOROHAアフロ「さよなら ほやマン」で映画初主演 漁師を演じるため小型船舶の免許取得

映画「さよなら ほやマン」で映画に初主演したMOROHAのアフロ(C)2023 SIGLO/OFFICE SHIROUS/Rooftop/LONGRIDE

今年、結成15周年を迎えた2人組ラップグループ・MOROHAのラッパー・アフロ(35)が、映画「さよなら ほやマン」(庄司輝秋監督、11月3日公開)で映画に初主演したことが14日、分かった。

宮城県石巻の離島で、両親を亡くし弟と懸命に生きてきた、ほや漁を営む漁師の全てを演じるため、小型船舶の免許を取得し、素潜りのスクールに通うなど万全の準備を尽くし、撮影に臨んだ。「俺じゃなきゃダメだった。これまでの自分の、キャリアの全てを注ぎ込めたこと、誇りに思います」と手応えを口にした。

アフロは製作側の熱烈なオファーを受け、石巻出身で長編映画監督デビューとなる、庄司輝秋監督が執筆したオリジナルの脚本を読み、物語と主人公の阿部アキラに深く共鳴した。「演技にたけている人は他にいたはずだ。それでも『お前じゃなきゃダメだ』と言ってくれた。それは『音楽でさらしている生きざまをそのままぶつけろ』という、監督から与えられた使命だと思った」と、運命を感じて映画初主演を決心した。

アフロは、17年の映画「アイスと雨音」で、MOROHAが手がけた主題歌「遠郷タワー」を劇中で生演奏した。18年のテレビ朝日系特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」で、仮面ライダーウォズの変身ベルト「ビヨンドライバー」の音声を担当。コロナ禍の20年4月には、行定勲監督(54)が、完全リモートで撮影、製作した短編映画「きょうのできごと a day in the home」に出演し、ウェブ会議システムを通じて“バーチャル飲み会”に興じる男性の1人を演じたが、長編映画への出演自体、初めてだった。

そのため「生きざまでナメられたくないから、台本を気が遠くなる程に読み込んだ。あたり構わず教えを乞うた。小型船舶の免許を取得し、ロープのつなぎ方を覚え、素潜りのスクールにも行った」と全てをささげて撮影に臨んだ。「その結果、俺は良い役者になれたのか。それは分からない。だけど、完成した作品を前に確信した。俺じゃなきゃダメだった」と完成した作品への手応えを口にした。

物語は、アフロが演じる漁師アキラの兄弟と、東京からやってきたワケあり漫画家の共同生活が突然、始まるも、やがて彼らの止まっていた時間を動かしていく物語。アフロは「『初めてにしては良くやった』なんて生やさしいものじゃない。アキラの葛藤は俺のものだった」と、役と一体化できたことを強調した。