森山未來「果たして僕なのだろうか」セリフなしの山男オファーに本音吐露 「山女」30日公開

映画「山女」凱旋イベントに出演する、左から森山未來、山田杏奈、福永壮志監督

俳優森山未來(38)が21日、都内で、映画「山女」(30日公開、福永壮志監督)凱旋(がいせん)イベントに主演の山田杏奈(22)、福永監督とともに登場した。

金髪の長髪姿で登壇した森山は劇中でひと言も発しない山男役を演じている。出演オファーを受けた際は「日本の神話だとか民話から一見フィクションとして語り継がれているけど、もとから興味があった。山男という言い方ですが、場所場所ではいろんな言い方をされている」と言いつつも「果たして僕なのだろうか」と本音を明かした。

柳田国男の「遠野物語」から着想を得て制作した福永監督は「本当にセリフはないですし、身体表現が必要。神秘的だとか、大きなテーマに興味があって探求心がないと追いつかない。今回ご一緒するまではお会いしたことはなかったけど、お願いしてよかった」と話した。

主演の山田は主人公の凛を演じた。「想像できないぐらい、いろんなものを背負っている女性。たくましい女性だと思った」。共感する部分については「どこか、あきらめていないというか。やってやるぞ精神があるような気がして。私は気が強いって言われますけど、凛の強さにつながると思います」と言うと、森山は「クッとしまっている眼光、それが印象的だった。本当に気が強いんですかね」とフォローした。

抜てきした福永監督は「山田さん、やっぱりつらい描写があったりするけど、何とか生きて行けそうな。ひょうひょうとした、その物語も観客も引っ張っていけると思った。実際にお会いしたときに、すごくマイペース。迎合しない感じ」と気の強さを起用理由に挙げた。

同作は22年の第35回東京国際映画祭コンペティション部門に出品。未曾有の大飢饉に襲われた18世紀後半の東北の村が舞台。先代の罪を負った家の娘・凛は、人々から酸まれながらも遅しく生きている。ある日、凛の父親・伊兵衛が村中を揺るがす事件を起こす。父の罪を被った凛は、自ら村を去り、禁じられた山奥へと足を踏み入れる。そこで、伝説の存在として恐れられる“山男”と出会い、凛の運命は大きく動き出す。