5月18日に東京・目黒の自宅で死亡した母親の自殺を手助けしたとして、歌舞伎俳優市川猿之助(本名喜熨斗孝彦)容疑者(47)が27日、自殺ほう助容疑で警視庁に逮捕された。
自殺ほう助の罪は、刑法第202条に「人を教唆し若しくは幇助して自殺させ、又は人をその嘱託を受け若しくはその承諾を得て殺した者は、6月以上7年以下の懲役又は禁錮に処する。」と規定されている、自殺関与・同意殺人罪の1つ。
刑法第202条で規定されている自殺教唆が、自殺を決意していない人に決意させて自殺させることであるのに対し、自殺ほう助は自殺を決意している人の自殺を手助けして自殺させることを意味する。一方で、死にたいながらも、薬物を飲むなど自ら自殺に向けて積極的な行動を取っていない人に対し、毒物を注入するなど直接、手を下した場合は、同意殺人容疑に問われる。
猿之助容疑者の父で歌舞伎俳優の市川段四郎(喜熨斗弘之)さん(76)と母延子さん(75)は、5月18日に自宅で倒れているのが見つかり、いずれも死亡した。ともに薬物中毒で死亡した疑いがあり、猿之助容疑者も搬送時、薬物中毒が疑われる形跡があった。警視庁の取り調べに「前日に死んで生まれ変わろうと家族で話し、両親が睡眠薬を飲んだ」という趣旨の説明をしている。翌19日に行われた現場検証や家宅捜索では自宅から関連する薬物や容器は見つからなかった。
捜査関係者によると、今後、段四郎さんの死亡に関与した疑いでも調べを進めるという。
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