母親に対する自殺ほう助容疑で逮捕された歌舞伎俳優市川猿之助(本名・喜熨斗孝彦)容疑者(47)が29日午前8時30分ごろ、勾留先の東京・原宿署から送検された。シルバーのワンボックスカーに乗って同署から出発したとみられ、座ったとみられる後部座席はカーテンで仕切られており、表情はうかがえなかった。報道陣が殺到し、同署周辺は騒然とした。
逮捕容疑は5月17日午後~18日午前、自宅で睡眠導入剤を服用させ、母親喜熨斗延子さん(当時75)の自殺を手助けした疑い。同容疑者は「両親が自殺する手助けをしたことに間違いない。私も両親の後を追って自殺するつもりでいた」と供述し、容疑を認めている。同容疑者は同18日に自宅で、父で歌舞伎俳優の市川段四郎(本名喜熨斗弘之)さん(同76)と母延子さんとともに倒れているのが見つかり、両親の死亡が確認された。
同容疑者をめぐっては、事件当日発売の週刊誌で性加害疑惑やハラスメント疑惑が報じられた。同容疑者は「両親にビニール袋をかぶせた」と話していたが、事件発覚前日の5月17日に行われた家族会議では「なるべく苦しまずに死ぬ方法として、睡眠薬を飲んで眠った後にビニール袋を使うことにした」と話し合ったと任意聴取に説明。「(両親死亡後の)後始末を自分が行うことになった」とも話したという。