歌手の花耶(22)が、昭和から現代までの隠れた名曲を歌い継ぐメディアミックス音楽プロジェクト「ウタヒメドリーム」に参加し、“失恋ソングシンガー”のキャラクター、HiREN役を担う。
2日に都内で行われた発表会見後に取材に応じ、ソロ活動に加わる新たな挑戦への思いや、声優活動への意欲、自身の失恋経験などを語った。
身も心も心機一転して臨む。「昨日、人生で初めて染めました」と貫いてきた黒髪を卒業し、ミルクティーグレージュ色の新ヘアーに、役を意識した黒のワンピース姿で会見に登壇。オーディションなどで選ばれた6人の初期メンバーに抜てきされ「めちゃくちゃうれしいです。今までもバラードの失恋ソングをカバーしたり、好きでやっていました。深い歌詞の楽曲をやっていくと聞いているので、HiRENちゃんの歌が人気になるよう頑張っていきたいです」と笑顔をみせた。
二次元のキャラクターに扮(ふん)するのは初めてだが「アニメ好きなのでうれしいです」と笑う。今後はHiRENとしてプロジェクト公式YouTubeチャンネルでカバーソングの公開、リアルな姿でのライブ活動なども行う。第1弾として中島みゆきの「ひとり上手」も披露しており、11月19日にはメンバー6人で都内で初公演を行うことも発表した。
平成13年生まれで、昭和の楽曲は「ほとんど知らなかった」が、これを機に楽曲研究にさらに力を入れるようにもなった。ファンの要望に応じて工藤静香の「抱いてくれたらいいのに」をイベントで披露するなどした経験はあり「ちょっと大人な妖艶な感じの失恋ソングもHiRENちゃんとして歌ってみたい」と意気込む。
プロジェクトは全国ツアー開催や日本武道館でのライブ、アニメ化なども目指すとしている。「初めて声優になれるかもしれない。アニソンとかも歌ってみたかったんです」と喜び「『名探偵コナン』が好きなので、もっとこの活動を頑張って、いつかは…(笑い)。自分のやりたいことにつなげられたらいいなと思います」と期待を込めた。
夢の実現に近づく企画も明かされ、会見後に行ったメンバーによる生配信では、テレビアニメ主題歌のタイアップ権をかけた「第1回神曲カバーグランプリ」の実施も発表。各メンバーに割り当てられた楽曲でのダウンロード購入数やミュージックビデオの再生回数や評価、ファン審査などをポイント化して順位を決定するという。
プロジェクトを手がけるアース・スターエンターテインメントの幕内和博社長からは「何も気にしないでそのまま歌っていい」と声をかけられた。息継ぎやリズムについて受けたアドバイスは勉強になっているといい、自身の歌い方について「花耶節(ぶし)」と評されたこともあった。「自分でも気付いていなかった部分をそう言っていただけて、驚きました。これが花耶節だと思われる日が半年以内くらいでくればいいなと思いますし、これからも花耶節をたくさん入れながら歌っていきたいと思います」。
HiRENの歌声には自身の経験も乗せる。失恋話を聞くと「いっぱいありますよ」と口にし「片思いしている人に憧れて、5回くらい振られたことがあります。年上の人で、小学生の頃から、中学、高校になるくらいまでずっと。他にも普通に付き合っていて別れてという経験もあります。(曲に)生かせそうですね。やっぱり最初にかなわなかった5回が大きいです(笑い)」。
ソロ活動では作詞での楽曲制作にも挑戦中。「早くリリースしたいです。今までとはちょっと違う感じの曲になると思います」。2022年1月のメジャーデビューから約1年半。新たな挑戦を繰り返しながら、自分らしく成長を続けていく。 【松尾幸之介】