落語家の桂春蝶(48)が4日、神戸市の神戸新開地・喜楽館で「熱中笑対策 納涼ウイーク」(31~8月6日)の発表会見に出席した。
喜楽館では夏休み特別企画第1弾として納涼ウイークを開催。落語には怖い話や幽霊話、怪談が多数あり、春蝶のほか、桂米団治、桂八十八、桂吉弥らが“ちょっと怖い落語”を演じる。
春蝶は期間中2日間でトリを務め、「江島屋騒動」と「円山応挙幽霊慕情」を演じる。「怪談は大体1年に1回しかやる機会がない。月末に福岡で『江島屋騒動』をやる予定で、1回だけだともったいないから喜楽館さんにお願いしたら、快く引き受けてくださった。ただ、その後、福岡の予定がキャンセルになって、喜楽館1本になった」と打ち明け笑いを誘った。
持ちネタにも怪談話がいくつかあるなど怪談への興味は尽きない。そのルーツは小学1年生の時の忘れられない思い出だという。
ある日、父親の先代・桂春蝶が真っ青な顔で震えながら自宅に帰ってきた。
「父は朝日放送の『ワイドショー・プラスα』って番組に出てたんですけど、怪奇現象を起こす人形ってのを番組に呼んだ。肉眼では見えないんだけどモニターに男の子が映ったり、観客が気絶寸前になったりと、まれに見る放送事故だったと教えてくれた」
幼少の頃に聞いた話とあって、一度は春蝶も忘れていたが、成人してから稲川淳二の「生き人形」をたまたまレンタル。その中で稲川が父親と全く同じ話をしていたことから、全てがフラッシュバック。思わず「きゃっ」と声を上げてしまったそうで「そのときの驚きを超えたことがない。怪談は人をとりこにさせるって体感があるんです」と語った。
それだけに、「江島屋騒動」の怖さについては「映画の『リング』みたいなイメージ。相当怖いと思います。ライバルにしてるのは幼少の頃に経験した話。これを江島屋で近づきたいんです」と太鼓判。
一方で、「去年やったときは、前で聞いてた子供が泣きましたから。『もう2度と落語会来ない』って。子供の落語の未来を断ってしまいました」とオチをつけていた。