人種差別暴露のヘンリー王子夫妻に対する王室声明にウィリアム皇太子夫妻が関与か

ヘンリー王子(左)とメーガン妃(2019年6月28日撮影)

ウィリアム皇太子(41)とキャサリン皇太子妃(41)夫妻が、2020年に英王室を離脱した弟ヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻が王室内での人種差別を暴露したことを受けて王室が発表した声明に関与していたことが分かった。タイムズ紙の王室特派員バレンタイン・ロー氏が、新たな著書「Courtiers」の中で、21年3月に米CBSテレビで放送されたオプラ・ウィンフリーとのインタビュー番組で妃が長男アーチー君(4)を身ごもっていた際に生まれてくる子供の肌の色がどれだけ濃いか懸念する声が王室内であったと暴露したことを受けて発表された声明文は、皇太子夫妻の意向が反映されたものだと明かしていると複数のメディアが伝えている。

バッキンガム宮殿は、夫妻の告白を受けて「ヘンリー王子とメーガン妃がこの数年どれほど困難だったのか知り、家族は悲しんでいる。提起された問題、特に人種の問題は憂慮すべきもの。いくつかの記憶は(それぞれで)異なるかもしれないが、深刻に受け止め、家族でプライベートに対応する」と声明を出し、「夫妻もアーチー君もいつまでも愛する家族の一員」だと結んでいた。

ロー氏によると、「いくつかの記憶は異なるかもしれない」との一文は、ウィリアム皇太子夫妻の意向で入れられたものだったという。柔らかな表現を使った無難な原稿もあったが、皇太子夫妻は「ヘンリー王子夫妻が王室を攻撃したことに同意していない」と明確に示すことを望んだと関係者の話を伝えている。皇太子夫妻は「機関は言われたことを全て受け入れるわけではない」と示すことが必要だとの考えで一致しており、特にキャサリン皇太子妃は「いずれ歴史がこの声明を判断する」と述べ、「この一文やそれに似た文言を含まない限り、彼らの主張がすべて真実であると見なされるだろう」と強い懸念を持っていたとロウ氏は著書の中でつづっているという。

最終的にエリザベス女王の承認を得てこの声明が発表されたが、バッキンガム宮殿は番組の内容を受けて対応を検討していたものの女王が番組を見るのを待っていたことから、国民への対応が遅れたと舞台裏についても触れていることが伝えられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)