国内最大級のファッションイベント、TGC(東京ガールズコレクション)が、地方創生の起爆剤となっている「TGC北九州」を10月7日、同市の西日本総合展示場新館で開催する。今回で7回目となり、TGCの地方同一都市開催としては異例だという。
TGCは15年、TGC地方創生プロジェクトを発足。北九州市を皮切りに、広島、富山、静岡、熊本、さらに和歌山へと開催地域を広げてきた。しかし、新型コロナウイルスの影響で、延期となり、昨年、3年ぶりに北九州市での開催から再開した。民間の調査機関によると、北九州市に与えてきた経済波及効果は年平均で約20億6000万円と試算されている。
TGCの北九州開催の旗振りを続けてきた佐藤竜司氏によると「北九州市と言うと暴力団の事件が絶えず、全国的には物騒な都市としてのイメージが強かった」と同市の置かれた背景を語った上で、そのようなイメージを払拭するためにも「若者や女性が楽しめるものが少ない北九州市の活性化を図りたいとの思いを強く持った」と振り返る。
もともと日本製鉄の企業城下町だった北九州市。かつては日本を代表する炭田だった筑豊への入り口として知られた。まさに高度経済成長期を支えた地域だったわけだが、産業が落ち着いた現在は新たな街づくりが大きな課題となっていたが、ここ数年は人口の減少が深刻だ。そんな中、魅力ある街づくりが大きなテーマになっていた。
佐藤氏は、北九州市の出身で地元有識者会議の元メンバーで現在はコンサルティング会社を経営している。「常にアイデアを出し合い、いかにワクワク感を創出できるかが重要なのです。他の地方に先駆けてTGCが開催出来れば必ず北九州活性化の起爆剤となる。今の若い子は時代に敏感です。他の都市との違いを出すことを図ったり、地方創生という観点からも他ではやってないものを持ってきたかったのです」。
このほど、記者発表会が開かれ、人気モデル中条あやみも出席した。
中条は「TGCは10代のころから出演させていただいています。最先端のファンションはもちろん、さまざまなエンターテインメントも含まれていて、ここでしか出会えない出会いもたくさんあります」と魅力をアピール。北九州市開催には「毎年、盛り上がりは驚くばかりです、特に歓声のすごさを体感しています。ここでしか聞くことのできない歓声を今年も感じることが出来そうで今からワクワクしています」。
また、会見に出席した服部誠太郎福岡県知事は「私は北九州に第1回目から関わらせていただいておりますが、北九州市は私の故郷でもあり、福岡市と並んで県の成長発展のエンジンと言うべき都市。北九州の魅力を感じ取っていただきたい」。武内和久北九州市長も「北九州市には、まだまだ多くのポテンシャルがある。自然、都会、そして未来も歴史も、それらを多くの人に知っていただきたい。次の世代を担う若い方々に五感で感じていただきたい」と期待を寄せた。