<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
「命くれない」の大ヒットで知られる歌手瀬川瑛子(76)がこのほど、「瀬川瑛子バースデーマージャン大会」を開催した。
昨年デビュー55周年を迎えた瀬川は、7月6日に76歳の誕生日を迎えた。マージャンは「倍満の歌姫」の異名を取り、「近代麻雀」(竹書房)が主催する日本最大級の最強戦に挑戦するほどの腕前。誕生日を前にした7月初旬に、久々に自身の大会を開催した。
「マージャンは頭の活性化になり、認知症などの予防にもなると思います。健康のためにはとても良いと思います。やっとコロナ禍も収まり、今回は誕生日の記念という形で開催させていただきました」。
会場は東京・渋谷にある「麻雀オクタゴン」。プロも来店する有名できれいなマージャン店だ。瀬川の後援会関係者や、同店の常連ら実に64人(16卓)が参加した。瀬川と親交のある声優で俳優の小山剛志(55)や、MリーグのTEAM雷電でおなじみの瀬戸熊直樹プロ(52)も来場し、大会を盛り上げた。優勝は同店に通う通称モーリオさん(44)で、「うちの両親が瀬川さんのファンです。マージャンはいろんな世代の人とふれあえるので楽しい。1位になれてうれしい」と喜んだ。瀬川のグッズなどが賞として配られた。
64人中60位だった瀬川は「こうしていろんな世代の方と楽しい時間を過ごせて、とてもうれしいです。参加していただき、感謝しています。また頑張ろうというエネルギーをもらえます」と感激した。
瀬川は21年暮れに突然音程が狂い、声がかれた。声帯の膿疱(のうほう=皮膚が腫れ、中に膿がたまった状態)が原因だった。しかも、声帯の裏側にできていた。引退を覚悟したが、昨年3月に膿疱から水分を注射で抜き取る手術を受けた。動いて声帯を傷つけないよう、人工呼吸と全身麻酔で行われた。瀬川は当時を振り返り「引退しようと思い、手術して、また歌える勇気をいただいた。年齢的には隠居の年齢かもしれないけど、お化粧してドレスを着て歌えることを、私は素直にうれしいと思います」と話した。
現在、新曲「愛恋川」でファンを魅了している。愛する人のためにすべてをかけて尽くしたいと歌う。瀬川節が心に染み入る歌である。瀬戸熊プロは「瀬川さんのマージャンは、ゆったりとしていて、焦って上がろうとしない。おおらかな性格が出ていると思います」と評した。
瀬川は大会を終えて「自分としては、今後もできる限り、応援してくれる方々とふれあえる時間を持ちたいと思います。これからもよろしくお願いします」と、独特のゆったりとした口調で願った。まだまだこれからである。【笹森文彦】
◆瀬川瑛子(せがわ・えいこ)本名・清水瑛子。1947年(昭22)7月6日、東京生まれ。67年に「涙の影法師」でデビュー。「命くれない」(86年)は日本有線大賞、全日本有線放送大賞など獲得。昭和最後のミリオンヒットとなった。「長崎の夜はむらさき」「笑いじわ」「あなたが命」「連理の枝」などヒット曲多数。NHK紅白歌合戦は4回出場。父は「上州鴉」などで紅白に2度出場した故瀬川伸さん。紅白史上初の親子出場を果たした。趣味は衣装デザイン、温泉旅行。身長168センチ。血液型B。