「最も稼いだ俳優」1位ドウェイン・ジョン スト入った全米俳優組合員に「7桁」ドルの巨額寄付

ドウェイン・ジョンソン(02年5月撮影)

米経済誌フォーブスが発表する長者番付で19年と20年に2年連続で「最も稼いだ俳優ランキング」1位に輝いた米俳優ドウェイン・ジョンソン(51)が、今月14日からストライキに入った全米俳優組合(SAG-AFTRA)の組合員のために巨額の寄付をしたことが分かった。ジョンソンは22年は1本の作品で平均2000万ドルを稼いだと言われている。

16万人が加入するSAG-AFTRAは、ネットフリックスなど大手配信会社や映画スタジオとの契約更新に際して交渉が決裂し、スト入り。組合員の多くはギリギリの生活を送る中流階級の労働者だといわれ、ストの影響で生活が困窮する組合を支援するため、ジョンソンが救済に名乗りを上げたという。

米CBSニュースなどの報道によると、ストの影響で撮影が中断して仕事がない組合員を支援するためSAG-AFTRA基金の代表は、組合員の中で最も稼ぐ上位2700人に経済的支援の必要性を訴える書簡を送り、ジョンソンはそれに応じる形で7桁の寄付をしたという。寄付額は非公表だが、7桁とは100万ドル(約1億4000万円)から999万ドル(約14億円)の間の金額で、同基金によると「1人の寄付額としては1985年の設立以来最高額」になるという。

バラエティー誌によると、同基金は集まった寄付は支援金として組合員に1500ドルずつ届けるほか、健康上の問題など困難な状況にある組合員には追加で最大6000ドルの緊急支援を行うことができるという。ストが長期化すれば推定7000~1万人が緊急支援を必要とする可能性があるといい、ジョンソンの寄付は何千人もの俳優を助けることになると伝えている。

ジョンソンの他にも、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」で今年のアカデミー賞助演女優賞に輝いたジェイミー・リー・カーティスと俳優クリストファー・ゲスト夫妻も、2万5000ドルを寄付したと伝えられている。

一方で、大物スターの多くは各地のスタジオや本社前で連日行われている抗議デモには参加しておらず、一部の組合員からは批判の声も上がっている。「ベン・アフレックはどこ?」と描いたプラカードを手に抗議する組合員もおり、スト中に英ロンドンで行われたテニスの4大大会の1つウィンブルドンを観戦したブラッド・ピットも非難されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)